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例の騒動で一躍時の人になってしまった『DJ OZMA』。
自身のブログでその胸中を語っている、というか本音を吐露しているというので見に行ってきた。
しかし、どうやら彼はいくつか、とても大きな思い違いをしているような気がする。


該当部分を引用してみよう。

NHKには多くのクレームの電話がかかってきたとの事。
そうか、あれが嫌だと思う人がいたんだね。
 (略)

俺はまったく考えた事も無かったよ。
もしもこれを見てる人でそう思った人がいたとしたら素直に謝るわ。
すまなかったね。

 (略)
ただ、びっくりしたんだ。
あのステージを『低俗』だの『不謹慎』だの言う人間がいるだなんて事にさ。
だってあのステージをだぜ!
『つまらない』とか『嫌い』とかならわかるけど、まさかそんなこと言うなんて。
勿論賛同だけを求めてなんかいないけど、その発想には驚いた。

まぁ、そう言った人達は本当にかわいそうだけどね・・・。
物事を一定の角度でしか見られないんだろうな・・・。

自分がそんな感受性しか無い人間だったら、と思うとゾッとするもん。

俺は裸婦像もポルノ女優も心から美しいと思うんだ。
そう感じる心を育ててくれた両親に感謝してるよ。

どうかその人達がくそつまんねー人生を過ごさないよう、微力ながらお祈りしています。
DJ OZMA アゲ♂アゲ♂Archives

「俺は大人だもんね」メソッドで上に立って物を言っているような書き方をしているが、何だろうこれ。誤解も何もなく、あのパフォーマンスは低俗で不謹慎である。それを前提とした上で「つまらない」「嫌い」という嗜好の話になるのであって、「低俗・不謹慎」と「好き嫌い」が対立軸になるわけではない。良識、品性と享楽との区別もつかないというのは、なんだ、本当に16歳なのか。

僕も裸婦像や女体はとても崇高で美しいものだと心の底から思っているが、大晦日に家族が見ている番組で、女性の体を笑いにするコントの小道具を使って、股間にキノコをあてがった演出が果たして「美しいのか」どうか。

まあ、これらは翔やんの負け惜しみだろうから、こうして逐一突っ込むのもそれはそれで大人気ないのだが、もう一つだけ…。

ボディスーツもいいけど、あのイリュージョンのことをもう少し取り上げて欲しかったな~。
マジですごかったでしょ?
飛ぶ!脱ぐ!というW・TAKE OFF以外にもあったでしょう!
三分半強というわずかな時間の中でいったいどれほどの奇跡が起きたか!

うーん。本当に申し訳ないというか、かわいそうなんだけど、ない。DJ OZMAのステージで、裸スーツ以外に印象に残っているものなど、ないのだ。確かにイリュージョンとか瞬間移動とか吊りとか、色んな仕掛けがあったなぁ、とぼんやり思うんだけど、会場も視聴者もそれどころではなかったのだ。

彼は、おっぱいの魔力を甘く見すぎている!
ステージ場に何人もおっぱいを出している女がいるのに、飛んでいる男のことなど、普通は一顧だにしない。例えて言うなら、DJ OZMAは小林幸子本体、ダンサーは小林幸子の衣装と電飾だ。完全に主客転倒しているんである。

それが証拠に、「オチ」としてサブちゃんが出てきても客は笑いもせず驚きもせず、ただただ呆然と女性ダンサーを見ていただけだった。まるでK-1のヌル山vs桜庭の試合終了時のように、拍手すらほとんどなかった。

DJ OZMAは、おっぱいを見くびりすぎた。それが彼の敗因である。

(櫻木)