コラム

ニコニコ動画なるサービスがあるそうな。何でも、2ちゃん管理人のひろゆきがプロデュースする動画サービスで、Youtubeなどの海外動画サービスから動画をひっぱってきて、コメント…字幕をつけることができる、とか。

音楽プロモーションビデオやつまらない芸人のネタ、ミュージカル映像――ごく普通の笑えない映像が、ユーザーの突込みを得て爆笑コンテンツに変わる。「面白くないものを面白いものに変えられるのがサービスの価値かな」。ひろゆき氏はそう語る。動画の上で、新しいコミュニケーションが生まれている。
「面白くないものが面白くなる」 ひろゆき氏が語る「ニコニコ動画」の価値 (1/2)

何だそれ、何が面白いの? Youtubeの動画に字幕つけるだけって…。ただ不要なものを足しているだけなんじゃあ? それに、普通の映像を笑いものにするのなんて、趣味が悪い。

と思っていたが、実際にこれを見てみて納得した。

相当面白かった。もちろんこれは、元々の映像が既にものすごい。スーパーマリオ3を50分でクリアする、達人のいわゆる「神プレイ」。なんだけど、オリジナルのYoutube版を見たり、「コメントを消す」にしたりして見てみると、勝手コメント付きのほうが圧倒的に面白い。みんなで同時に驚いたり笑ったりする臨場感が実に良い塩梅なのだ。

掲示板でも「実況」というのがあるが、それに近い。いや、複数の友達とテレビを見ながらワイワイ言っている感覚だろうか。このスタイルで面白くなる動画と、ただ字幕が邪魔になるだけの動画と、色々あるだろうが、バカ映像や、バカじゃない映像をバカにしたりするのはかなり面白い。酒のお供に最適である。元々面白いものをさらに面白くするか、つまらないものを面白く笑ってしまうか、両極端な楽しみ方になるのだろう。

(櫻木)