時事問題

周防監督の『それでもボクはやってない』が好評らしい。

 周防正行監督が11年ぶりに発表した映画「それでもボクはやってない」が好調だ。連日多くの観客を集め、「興行収入15億円は確実」(映画関係者)とみられている。実際、渋谷の劇場をのぞいたところ、日曜日の最終回にもかかわらず満席で、観客の9割が20代、30代のカップルだった。

 映画は26歳の主人公が電車内で痴漢に間違えられ、容疑を否認したため1年もの法廷闘争を味わうというもの。刑事裁判の矛盾点を鋭く突いたストーリーだ。

「成功の秘訣は脚本を変更したことですね」とは映画関係者だ。

「監督は当初、中年男を主人公に脚本を書いていた。痴漢に間違われた男が会社をクビになり、家族に迷惑をかけるという“人情話”に近い路線です。でも、それでは刑事裁判の理不尽さを真正面から糾弾できないと判断してその脚本を破棄。主人公を若者に変更して書き直し、人情話の要素を極力排除した。その結果、完成度の高い社会派ドラマに仕上がったのです」

livedoor ニュース – 映画「それでもボクはやってない」がヒットしているワケ

この映画は、痴漢冤罪で人生を狂わせられた男性が主人公の社会派映画だ。
痴漢犯罪、痴漢冤罪は、どちらも我々の日常の隙間に潜む恐ろしい犯罪だ。電車通勤をしている人なら、多かれ少なかれ、誰しもこの恐怖を感じたことがあるのではないだろうか。

痴漢という卑劣で姑息な性犯罪が、女性の心身を傷つけるのは言うまでもなく、痴漢冤罪もまた、男性の一生を損なう。そういう意味では、「女性専用車両」というのは、何も女性のみに対する救済措置ではない。先頭の1車両だけなどと言わず、5:5なり4:6なり、利用者の男女比に応じて増やしてもいいのではないかと思う。銭湯みたいに、「基本的に男女は別々の車両に乗る」という社会的ルールを作ってしまえばいいのだ。あ、でもそうするとカップルとか夫婦は困るな。じゃあ真ん中の車両だけ「混浴」みたいに残しておくというのはどうか。

ベッキーと痴漢冤罪

ちなみに、僕がTV等でベッキーを見かけるたびに敵意をむき出しにするのは、この件が原因でした。ベッキー告訴へ!痴漢冤罪事件で被害者続々 -ナイスポネット
別にこの記事が言うように全国的なバッシングは吹き荒れてないけど、
「ベッキーはかつて、テレビで「痴漢を5人捕まえたんです。でもそのうちの2人は間違いでした」と薄ら笑いを浮かべつつ言い放った」のが事実だとしたら、それはやはりどうしようもなくまずいと思う。

竹熊博士のこの記事『たけくまメモ : 電車内でのベッキー対策』は半分お笑いだけど、男性も女性も満員電車に乗るからには、ある程度の自衛策は講じておくべきでしょうね…。

(追記)
現実的な事後対応策としては、下記が参考になりました。
livedoor ニュース – 満員電車で痴漢扱い!

(櫻木)