コラム

こんなニュースを見かけて卒倒しました。

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3/1 「下手なレストランより優秀」――元ミシュラン三ツ星シェフが「マクドナルド」を絶賛

不健康な食事の代名詞として非難されることの多いファストフード・チェーン「マクドナルド」だが、英国きってのトップ・シェフとして知られるマルコ・ピエール・ホワイト氏(44)が、「マクドナルド」は良質の食材を用いたメニューを手頃な価格で販売しているとして、「多くの下手なレストランよりもはるかに優秀」と絶賛するコメントを発表したことが伝えられた。
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20代前半の頃、しばらくイギリスで過ごした事があるんですが、何と言うか、筆舌に尽くしがたい苦労をしました。食で。

一般論として、「イギリスの料理はまずい」と揶揄されたりしますが、あれは真実です。「イギリス料理」というジャンルが事実上存在しないのがその証拠。あと、僕自身の体験。イギリスの、料理は、とんでもない。

僕は当時留学生だったので、大学寮に住むことになったのですが、まず初日からして度肝を抜かれました。
それは、その日に到着した十数人の日本人を歓迎するために、寮のコックが腕を振るった料理でした。
「蒸し鶏のホワイトソースがけ」のように見えたそのメニューは、遠目に見ると何ともいえない美味しそうな匂いを漂わせ、僕らの食欲を刺激しました。しかし近くによってよく見ると黄色く、食べてみると、それは甘い甘~いレモンソースでした。イギリス人は知っている。甘いは、うまい。

んなわけあるかい。もう本当に、ケーキにかかっているような甘いソースでした。その横にライスが添えられていましたが、こんな気色悪い味付けでご飯が食べられるわけがありません。それでも意地と礼儀で半分くらいは食べましたが…。コックは首をひねりながら「おっかしいなー、日本人はチキンを食べないのかい?HAHA~」 んなわけあるかい。

しかしそれは本当にごちそうだったことに気付くのは二日目以降でした。朝は蒸しジャガ、昼は挙げジャガ、夜はマッシュじゃが…。主食は3食全部、ジャガイモでした。(もちろん、おかずやデザートも付いてましたが)

僕も、客分で他所様のもてなしにケチをつけることや、食べ物のことで云々かんぬん言うことの見苦しさ、あさましさは自覚しています。しかし、それでも言わざるを得ない。実感を込めて、イギリスは、食の砂漠であった、と。

このニュースは、あくまでも「イギリスの下手なレストランより優秀」ということだと思います。

(櫻木)