時事問題

僕は、憲法改正の前に安倍首相に退陣していただいて、むしろ良かったと思っているのだ。

戦後60年経って、ようやく憲法改正について議論が出来るようになった。15年くらい前は、それこそ“九条教”のような勢力が強固に巣食っていて、学校でも子供達を洗脳していた。僕は自分で調べるまで、現行憲法の草案がアメリカ占領軍の素人が数日で作ったやっつけのシロモノだったなんて知らなかったくらいだ。


しかしようやく、「現憲法はアメリカ製のおしつけ憲法である」と指摘しても、「危険思想」「極右」「軍国主義者」という謎のレッテルを貼られることもなくなった。新聞の世論調査でも、半数以上が憲法改正に賛成し、まさに機は熟したかのように見えた。

そこへ来てタカ派で知られる安倍首相の登場である。僕の期待は否が応にも高まった。が、ちょっと待ってほしい。現政権は自公連立与党政権。カルト教団が半分を支配している内閣で憲法を改正する。こんな危ない話はない

しかも、憲法改正への道筋である国民投票法にしても不安だ。国民の大多数は相変わらず何も知らされていない(知ろうとしない)し、「世論」はマスコミが作っていることは最早誰の目にも明らかだ。今回の安倍辞任のシナリオだって、麻生→福田の流れだって、ほとんどマスメディアが作ったようなものである。いやはやご立派な天下の公器であることよ。

村山談話はおろか河野談話まで継承させられる総理が、カルト教団に支配された内閣を運営し、何も知らない、考えない国民が投票して憲法を改正する。そんな馬鹿な。一体どんな憲法が出来上がると言うのか。

それだったらまだ、今の占領憲法のままで耐え忍ぶほうがマシというものである。そう己を慰めて納得しておくしかない。大日本帝国憲法再制定のその日までは…!

(櫻木)