ブログ論

ブログの過去ログについて、「ブログを書く」「サイトを運営する」ということについて、もう少し考えてみる。

以前「ブログの過去ログは神の福音」と言った人がいたけれども、僕もそれに白々しく同意したい。自分の日記やブログの過去ログを読み返すのは、一般的に多少の痛みや恥ずかしさを伴う場合もあるが、基本的に楽しい。

時には過去の自分の考え方や文章の運びに感心したり、教えられたりすることもある。こいつ、こんなこと考えてるんだ、あ、このアイデア面白いな、等。ブログ自家発電。僕の脳はブログ永久機関である。

書くより楽しいこと

で、こうして少し時間がたった記事を読み返すのが、ブログを運営していて2番目に楽しい瞬間。1番目は後述。

もう何年もブログ(ニッキ、あるいはテキスト)を書き続けていて、「この人はよっぽどニッキ書くのが好きなんだろうな」と思われているだろうけど、実は書くこと自体はそれほど好きじゃない。むしろやや億劫なことが多い。無論、書き始めれば秒速6打のタイピング速度で思考する速度の半分くらいで書くことができるし、乗ってくれば「今日は日記を書きまくりたい気分だぜ!」となることもある。

でも、実は書いている間とか、書くこと自体よりも、書き終わった作品(僕にとってブログの記事は作品)を推敲がてら眺めたり、アクセス解析やはてなブックマークの反応を見て手応えを感じたりするフィードバックのほうが楽しい。

僕は以前から「日記セラピー」と称して、日記を精神安定剤として利用しているユーザー層の存在を指摘してきたけど、実際に心理療法の世界では、「ジャーナル・セラピー」といって、何でも日記に書きまくることによって精神を安定させる療法があるらしい。しかし、僕はブログ(サイト)を書くという行為自体よりも、「運営する」という行為、そのプロセス自体が楽しくて仕方ないのだ。

ブログ園芸論

これは、ちょうど木を植えたりするのに似ている。僕は観葉植物や草花を育てるのも趣味なんだけど、鉢を用意したり、土を耕したりするのは結構面倒で、それほど楽しくない。しかし植えた苗をしみじみと眺めたり、気がついたらその苗がすくすく生長するのを実感したりするのは、とても楽しい。

ブログもこれと同じで、ネタを考えたり、書いたりするのは意外と面倒。しかし、書き終わった苗をしみじみと読み返したり、気がついたら過去ログがたまってアクセス数も伸びたりしているのを実感すると、「ああ、ブログって楽しいなあ」と思う。

いいことある記念の瞬間

そして、ブログを運営していて1番楽しい瞬間は…。

そんなの、メールやコメント等のフィードバックをもらったときに決まってますよね。園芸で言えば、コメントこそ花であり、メールこそ実なのです。というわけで皆さん、メールミイィィ! コメントミイィィ! はてブミイィィ!

(櫻木)