メンズナックル

メンズナックルのキャッチコピーが超絶面白い、というのは最早インターネットの常識になりつつありますけれども、疑い深い僕は「この前のは何かの間違いだったんじゃないか…?」と、またまた検証のために買ってしまいました。メンズナックル1月号&2月号。当方、面白い遊びは飽きるまで遊び倒す、という小学生気質です。

そしたらやっぱり凄かった。ストリートスナップだけじゃなくて、特集のフレーズもやばいくらいにガイア

●特集1 カリスマ5大ブランド

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・アクがどギツすぎ? あのな、それが狙いだ

・俺にしてみたら“とりあえず”のゴージャス

・ノーブルは支配階級に課せられた義務だ

・お前にムートンを脇役に据える度胸あるか?

・ワイルド+ドレッシー。これは数学じゃない

・俺のロックに惚れない女なんているのか?

「ロック」の定義がつんく♂なみに曖昧なんですが、とにかく凄い自身です。とりあえずのノーブルがゴージャスな度胸です。
ところでこのモデルのホスト、CGでしょうか?
(参照:クラウド – Google イメージ検索

●特集2 冬モテキーアイテム ダウン コート ライダース

・俺が愛したんじゃない、闇が俺を愛したんだ

・デンジャラスの臨界点を突破する

「闇が俺を愛したんだ」 一度はつぶやいてみたい、これは凄い中二フレーズです。遅刻のいいわけに「布団が俺を愛したんだ」とか。(クビです)

デンジャラスの臨界点突破、ってなんだか脳卒中みたいで怖いですね。

●特集3 極上ファーアイテムでキメろ! その手触りに女は昇天する

これはこのサブタイトルだけで完成されてますね…!

ここまでで既に息切れしてしまいそうになるんですが、ここから怒涛のラッシュ、お待ちかねのファッションスナップページです。

●スト☆スナ

・大人のバイカーロックは伊達じゃないぜ?

・月下こそが大地が俺に用意したステージ

・生涯をささげたGLAD OF LOVE

・地獄よりクールな漆黒イズムへウェルカム!

・これが俺だ!と叫べる男の誇りを持て!

月下といいつつ、写真はどう見ても昼間です。

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・あの子も夢中のオム’sウィンターブレイク☆

・今宵ぐらいはハード&ワイルドの刻で眠りな

・オマエの胸に「俺」という歴史を刻み込む

・手の届くところにある激モテを逃さない

・黒の究極に辿り着いてしまった男がまた1人

この、オムなんとかとか、なんとかはしば氏とか、茶々マーシーとかは毎回出ているようです。3号分も買うと、無駄に詳しくなってしまって切ないです。

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・陽光の先に見据える伊達ワルの未来

・俺だけがリアルの疾風を感じている

・ただ独り最高を貫く覚悟はあるか?

・伊達ワル・マイスターはただ君臨するのみ

・無骨なアウトローの誇りは誰にも崩せない

・黒の貴公子と呼ばれたきゃ俺を真似しな

今号のMVD(Most Valuable Datewaru)はこれですかね。何も考えていないようでいて考えていたのか、伊達ワルの未来…! どう考えても他に考えることはいくらでもありそうなものですが、伊達ワルマイスターや貴公子はただ君臨するだけ、孤高の1人やアウトローが単独行動をしている中、ちゃんと全体のことを考えている伊達ワル政治家もいるんですね。

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・俺に抱きしめられる以上の幸せは存在しないぜ

・俺を次世界へと押し上げる誇りと確信

・キングのスピリッツは 夜、作られる

・ワイルド&ゴージャスの華こそ俺の誇り

・モダンの国より現れたモード・ロックの使者

・男が染まるべき“自分色”を探し続けて

・俺の魂はもうお前の心に届いてるはず

・アメリカン・デリッカーという俺の真実

・男なら女が落ちるエロスを自在に弄べ!

・駆け上がり続ける俺ロードに近道はねぇ!

・黄昏を背負って生きる哀愁の伊達ワル

俺を時世界へと押し上げる誇りと確信の中身が何なのかよく分かりません。基本的にメンナクフレーズのほとんどは、その自信の根拠や内容が不明なことが多いのですが(そしてそれ故に有無を言わせぬ笑撃力とフレーズ自体の魅力があるのですが)、たまに説明されていても、ほとんど意味をなしません。(「アメリカンデリッカーという真実」とか)

この辺の「根拠無き自身と断定口調」については、Elasticさんのサイトで編集長の言葉とともに詳しく解説されていました。

倉科編集長は、「言い切ることが大切だ。不安に駆られ周りの視線を気にしながら洋服を着るより、自信満々で着る方がカッコよく見える。『これしかない』と信じる度胸が必要だ。『これでモテる』『オンナを抱ける』という自信を持たせるには、命令口調も必要だ」と考えている。

ん~、なるほど。「伊達ワルの未来を考えている」「孤高の1人」とは、編集長のことだったようです。がんばってください!編集長の魂は俺らの心に届きました…!

でも、「自信満々で着る方がカッコよく見える」というのは、真理だと思います。新しい服、お気に入りの服を着ているときの高揚感は誰しも一度は感じたことはあるでしょう。自信満々に着こなすための根拠として、人によっては高級なブランドだったり、有名人が着ているという権威だったりするわけで。

2月号は?

続いて2月号! …と意気込んで開いてみたんですが、アレレ? 2月号はなんか不作な感じ。どうも凡庸なフレーズが並んでいて、これは!というものがありませんでした。

これは推測なんですが、このフレーズはある1人の孤高の天才が陽光に瞑しながら作っているわけではなく、メンナク編集部というステージに舞い降りた複数の騎士団たちがローテーションでガイアしているのではないか(何のこっちゃ)と思われます。

でもその代わり、2月号ではストリートスナップのフレーズ以外にもすごい箇所を見つけたので、項を改めて紹介します。

(櫻木)