チベット弾圧問題

「平和の祭典」の欺瞞

冗談?はさておき。(→オリンピック新競技「消火リレー」 – 朱雀式
中共が、その領土的野心と覇権主義を内外に示さんがための「聖火」オリンピックがスタートした。ギリシャを出た聖火は、「中国の領土」台湾を通りチベットを通り、中華の秩序を世界にアピールする狙いのようだ。

これと揆を一にするかのようにして発生したチベット大虐殺は、世界の耳目を集め、中共に対する国際的批判は高まり、北京オリンピックのボイコット論が噴出する結果となった。

各国での妨害

そして当然、中共の共産主義と、諸民族の血で汚れた真っ赤な灯火は、世界中で激しい反発を浴びている。

イギリスの場合。デモ隊や市民が灯火ランナーを妨害し、37人以上が逮捕される大混乱に。

フランスの場合。やはりデモ隊と激しく衝突、3度までも灯火が消えるという五輪史上前代未聞の珍事が発生した。しかもうち一回は、豪雨による消火だそうで、天罰覿面とはこのことである。

さらにアメリカの場合。前二カ国での激しい抗議活動に困り果てた中国は、なんと
 コース変更
  ↓
 倉庫にランナーを搬入
  ↓
 裏口からトラックで脱出
  ↓
 ハイウェイを疾駆してゴール付近にワープ
等という奇策を弄して「大成功!」と叫び、アメリカ市民の度肝を抜いた。(どこがリレーだ)

日本の様子

対して日本では、果たしてどの程度の抗議活動が展開されるだろうか。ネット世論等を散見する限り、概して控えめな、戦後日本的に穏当な運動に終わりそうに見受けられる。

「平和的かつ効果的な抗議運動で、日本の民度の高さを見せ付けてやろうぜ」
という、その意気や良し。だがしかし、今日の激しい国際情勢が、それを抗議運動として認識してくれるのかどうか。ただでさえ日本は、日本より中共のことしか考えていない福田総理や、チャイナスクールの外務省のせいで、「中国によるチベット侵略を容認している」「あまつさえ金銭的援助をしている」と厳しい視線で見られている。

アメリカでの抗議デモでは、なんと「日本での拷問、中国での拷問を止めよ!チベット独立!」なるシュプレヒコールが上げられていたという…。 完全に同列扱い、いや、格上扱いである。先進諸国の中で、日本ほど「人権」を非常識なまでに尊重している国家はないのに。(チベット「日本は加担者」一考 博士の独り言

日本よ怒れ

穏当な抗議行動もいいだろう。ダライ・ラマもそれを求めている。しかし、僕はあくまで戦闘民族たる日本人としては、フランス程度に強硬な抗議をしておいたほうがいいのではないかと思う。さもなくば、報道では気付かれずにスルーされてしまうかもしれない。日本の侘びさびは、諸外国には難しすぎる。

ともあれ、中共が示威行動として期待をかけた灯火リレーは、事実上 中共への批判・抗議運動の象徴という正反対の結果になったかのようだ。そういう意味では、この灯火リレーはぜひとも最後まで続けてもらいたい。

(櫻木)