時事問題

福田売国総理の就任以来、日本は深刻な危機にさらされ続けている。今、問題となっているクラスター爆弾も大いなる危機の一つだろう。

クラスター爆弾というのは、親爆弾の中に子爆弾が入っていて、広範囲に殺傷能力を発揮する特殊爆弾である。コンクリートや鉄板などへの破壊力はないが、子爆弾が破片をばらまくので、人体に「効果」を発揮する。

ところが、この兵器には、地雷と同様 不発弾の問題がまとわりつく。海外では、地面に埋まったのクラスター爆弾によって命を落とす民間人、子供が後を絶たないという。2003年には、平和ボケした毎日新聞の記者がイラクで子爆弾を拾ってきて、それが空港で炸裂、6人が死傷するという偶発テロ事件もあった。

こうした危険性から、「非人道的な兵器だ」ということで、これを規制しようという動きがある。兵器はそもそも敵戦力の減退=敵兵士の殺傷を目的としたものなので、「人道的な兵器」というのが果たして存在するのか分からないが、民間人への被害は少ない方がいいというのは分かる。

クラスター爆弾が必要な国もある

しかし、地雷やクラスター爆弾のような、広範囲の陸軍兵力に威力のある武器というのは、ある特定の状況においては必須の武器でもあるのだ。それはどんな状況かというと…。
1.防御側である
2.戦線(守備範囲)が広大である
3.攻撃側に対し、防御側の兵力が少ない

どう見ても日本ですありがとうございました。

イラクやアフガニスタンなどの国々なら、狭い国境線付近で地中に埋まった地雷やクラスター爆弾が問題になるのは分かる。しかし日本は四方を海に囲まれ、長大な防衛線を張らなくてはいけない。一旦敵兵力に攻め込まれたら、後はすぐに市街地になってしまうので、甚大な被害が出るし、首都制圧でもされてしまったら被害どころの騒ぎではない。日本はすでに地雷廃止の署名をしてしまっているので、広範囲兵器としてはクラスター爆弾が命綱だった。

ところが福田総理はこんな基本的な軍事理解もないので、あっさりと「クラスター爆弾禁止条約」に賛成してしまった。アサヒ新聞は社説でこの決断を褒めそやし、「今の時代に日本を攻めてくる国なんて存在しない」と寝言を言っている。

敵軍の本土上陸という「机上の危機」に備える前に、やるべきことは多い。首相の決断で同意した条約だ。廃棄の実績をもって、同盟国や周辺に平和国家の範を示してはどうか
asahi.com:朝日新聞天声人語

「机上の危機」!?
今なお周辺諸国に侵略し、諸民族を弾圧し続けている中華人民帝国、その飼い犬の北朝鮮が、日本に数百機のミサイル、核ミサイルの照準を合わせている現状をどうとらえているのか? この状況で「日本に攻めてくる国などない」と言い切る彼らの脳内をのぞいてみたい。

さらに笑えないことには、この「禁止条約」、大量のクラスター爆弾を保有している米国、ロシア、中共、南北朝鮮は参加していない。つまり周辺の敵国はそのままで、日本だけが勝手に丸腰になってしまう状態なのだ。日本は人海戦術で力押しすれば陥ちる国になる。さて、喜ぶのはどこの国でしょうか。人海戦術の得意な国があったような気がするなー。

あ、そうか。福田総理にとっては、中共軍は日本を「解放」しに来てくれるお友達グループなのだ、きっと。四川地震で救助活動をしたお礼に、今度は人民解放軍が日本を「解放」しにきてくれるぞー、と。 ははは…まったく笑えない。

読売新聞の指摘は、アサヒの妄想コラムと比較にならないくらい現実的だ。

日本は12月に条約案に署名する方針だ。これに伴い、条約が発効すれば、自衛隊の保有する4種類、総額276億円分の爆弾を8年以内に廃棄する義務を負う。廃棄と代替兵器導入には総額数百億円を要するとも見られている。
クラスター禁止 安全保障上の代替策を探れ : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

この財政難の時代に数百億円の巨額を投じて、しかも日本が損をするだけ…。

今回の「クラスター爆弾禁止条約」については、まだ日本は「同意」している状態なので、猶予はある。通常国会で充分話し合ってもらいたい。

(櫻木)