時事問題

毎日新聞の紙面を使っての「謝罪」記事を受けて、とうとう海外のネット報道でもこの「事件」が取り上げられるにいたった。

テレグラフ、グローバルボイスオンライン、ゴーカーなどでの報道を、日本語訳とあわせて以下にご紹介する。

Global Voices Online

In the latest step in a long and drawn out controversy, Mainichi newspaper has issued a 3-page official apology in response to the harsh backlash from Japanese people concerning its English-language WaiWai column. Written by editor Ryann Connell, WaiWai featured highly-embellished translations of articles from Japan’s weekly tabloids, the majority of which were fabrications. People in Japan, particularly Internet users, have reacted by creating websites and campaigns [ja] targeting Mainichi for spreading false information about Japan, some of which went as far as to be incorporated as fact [ja] in a report on human trafficking by the Organization of American States (OAS).
Global Voices Online ? Japan: Mainichi’s “Foreign Staff”

長い論争の末、毎日新聞は日本人の激しい抗議に応えて3ページの正式な謝罪を発行した。編集者のライアン・コネルによって書かれた記事は、日本の週刊タブロイドから、相当程度に脚色されたものであり、ほとんどは捏造だった。
日本のインターネットユーザーはまとめサイトを作り、毎日新聞が世界に嘘の情報を広めたことを批判するキャンペーンを展開した。それら情報の幾つかは、米州機構(OAS)の人身売買に関する報告で事実として採用されるまでに至っている。(訳:桜木)
【グローバルボイスオンライン】

Gawker, Manhattan Media News and Gossip

The good news: Everything you ever read about the sexual perversities of the Japanese may still by true. The bad: If you read it in the “WaiWai” column of the Mainichi Daily News, it probably isn’t. The English-language version of popular Japanese newspaper Mainichi Shimbun has been inventing all its best kinky features, or rather deliberately mistranslating them from the original. As it turns out, moms are not blowing their sons to get them to study harder, there is no bestiality restaurant in Tokyo, and housewives probably aren’t turning tricks in suburban coin showers. The paper vows to start over fresh by hiring women to scrutinize its seedy reporting, and the internal investigation was said to rival the Times’s after the Jayson Blair fiasco. The editorial apology after the jump (it does no good to nettlesome national stereotypes that the URL actually ends with “So sorry”).
Bullshit: Made-Up Japanese Sex Stories

良いニュース:これまでにあなたが目にした日本人の性的“変態”記事は事実なのかもしれない。
悪いニュース:しかし、MDN(毎日デイリー・ニューズ)で読んだ記事ならば、それは多分本当の話ではない。
日本の主要紙の一つである毎日新聞の英語版は、究極の倒錯世界をでっちあげて記事にしたり、オリジナルの記事を故意に誤訳して報じてきた。
要するに、息子を勉強に集中させるために母親が性欲処理をしてあげるなんてことはないし、東京に
獣姦レストランも存在しない。そしてまた、主婦が郊外のコインシャワーで売春するなんてこともないだろう。

毎日新聞社は、今後は女性を起用して、怪しい記事もしっかりチェックできる体制で、一から出直すこと
を誓った。同社内部調査は、かつてのNYタイムズの記事捏造事件「ジェイソン・ブレア事件」に匹敵
するものと指摘した。以下、毎日新聞が7月20日付けで発表した「経緯報告と謝罪」を引用(省略)

米【ゴーカー】

Telegraph

Japanese newspaper admits infamous sex column was untrue
A notorious sex column published in a leading Japanese newspaper has been dropped, after the paper admitted that many of the lewd stories it contained were untrue.
Japanese newspaper admits infamous sex column was untrue – Telegraph

「日本の新聞が、悪名高き猥褻記事が虚偽であったことを認めた」

日本の主要紙・毎日新聞で報じられてきた悪名高い卑猥な記事の多くは虚偽であったとして
削除された。
同紙の英文のネット配信コラム「WaiWai」では、日本での近親相姦や獣姦の話や郊外での淫蕩な
出来事などを紹介し続けてきた。日本の雑誌に載った実話をそのまま翻訳して紹介したものとされ
ているが、その多くは不正確な情報を含むものだと同社は認めて謝罪した。
これらの記事は日本女性は淫売といった誤ったイメージを広め日本の国際的評価を毀損させたと
して評論家たちは「WaiWai」コラムを批判した。記事は掲示板やブログなどを通じて世界中に広まった。
記事の出所は怪しげな日本のタブロイド誌なのだが、「毎日新聞」という一流紙の看板が記事に
信憑性を与えてしまったと評論家たちは声を揃える。
【英テレグラフ】

いずれも、「報道が捏造であったこと」「毎日新聞が謝罪したこと」「ネットユーザーから抗議運動が起こったこと」の3大ポイントを余さず伝えてくれている。テレグラフは英国で第1位の発行部数を誇る一般紙。グローバルボイスオンラインさんは、拙ブログ『Truth from Japan』を取り上げてくれている。

特に、「悪質なでっち上げだった」と断言してくれていることは、非常に喜ばしい。日本の有志の活動が実ったと言っていいだろう。なにせ、毎日新聞自体は「不適切だった」「外国人記者が暴走した」「チェックが足りなかった」とする言い逃れを繰り返すばかりで、「捏造報道をした」というメディアの大罪を未だに認めていないのだから。

逆に情けないのが日本のメディアで、奇妙な横並び意識で「身内」の瑕疵をかばいあうかのように、「おわび記事が掲載された」ことをさらりと伝える程度にとどまっている。ユーザーの声を掲載している分、産経の方がややつっこんでいると評価するべきか。

「英語版サイトに「低俗」な日本紹介記事を掲載 毎日新聞がおわび」IT‐インターネットニュース:イザ!

毎日英文サイト問題で検証記事掲載、新たに2人処分 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

(櫻木)