時事問題

本日20日付の毎日新聞の朝刊、およびWeb上で、毎日新聞からの「謝罪」が掲載された。
新聞では都合2面を割いて問題を解説し、Webではトップページがお詫びになっている。

英文サイト出直します 経緯を報告しおわびします

「英文サイト問題?一部の2ちゃんねらーとネット右翼が騒いでるだけ」とほとぼりを冷めるのを待っていたころから比べるとかなりの進展であり、これは毎日新聞およびスポンサーへの抗議や不買運動を継続したネット有志の行動の成果であり、この点は評価されるべきと思う。

だが、ちょっと待って欲しい。これで「謝ったんだからいいじゃないか」と水に流すにはまだ早い。謝罪も、一発だけなら誤射かもしれない。


朝刊の1面横には「英文サイト 出直します」と書かれている。この期に及んで、「出直します。ごめんネ」で通用する話ではない。毎日新聞は、例えば船場吉兆が「これからは新鮮なお料理を使って出直します。」と会見で開き直ったら、それで許していただろうか?

信頼を失ったのは誰だ?

今回の問題で失われた信頼を取り戻し、日本の情報を的確に海外に発信する英文サイトを再建するため、全力を尽くす決意です。
毎日新聞社

毎日新聞は二言目には「毎日新聞への信頼を失ったことをお詫びします」「天下の毎日新聞に載せるには低俗すぎた」「これから毎日新聞の信頼を回復したい」とピントの外れたことを行っているが、多くの人々が望んでいるのは、全日本人に貼られた変態の誤解を解くことであり、回復しなければならないのは日本人の名誉である。毎日変態伝聞の信頼なんてどうなろうと知ったことではない。

そのためには、これまでに掲載し続けた事実無根のトンデモ記事2907本全ての検証が必要になるはずだ。

しかし、「問題の経緯」にはこんな注意書きがある。

おことわり

 「WaiWai」の掲載内容については、事実関係が不確かなうえ、読者に不快感を与えるだけでなく、雑誌発行元の出版社や記事中の関係者にご迷惑をお掛けすることになるので、詳細な説明は控えさせていただきます。
毎日新聞社:英文サイト問題の経緯

実際、記事の内容については

掲載された記事には「料理、獣、悪徳とその愛好者」というタイトルで異常な性的嗜好(しこう)の話を取り上げたもの(07年9月)や、「古くから伝わる米の祭りでは、お肌に効果がある洗顔クリームが評判を呼んでいる」というタイトルで日本の伝統的な祭りを性的な話題に結びつけたもの(05年12月)などが含まれていた。エクアドルやベラルーシなど外国で日本人観光客が違法ツアーに参加しているという記事(03年7月)もあった。

程度の書かれ方で、これではこの問題を初めて知った人には、何が問題なのかさっぱりわからない。ちゃんと書けよ、『「日本人はエクアドルで人狩り、ベトナムでレイプ、ベラルーシで性奴隷を買うツアーに参加している」と書きました』と。

これはスタートにすぎない

毎日新聞は、一応次のように述べている。

「WaiWai」は既に閉鎖しておりますが、過去の記事を転載しているサイトなどが判明すれば、事情を説明し、訂正や削除の要請を続けていきたいと思います。
毎日新聞社

一体それはどうやって「判明」するのだろうか。本当に対処するとしたら、削除したそれら記事を同一URLでアップし、赤字で「この記事は捏造です」と英語で注釈を入れつつ訂正するくらいの対策は最低限必要なはずである。

この「検証」は、問題のゴールではなく、あくまで「スタート」でしかない。これから日本人は、毎日伝聞によって広められた変態報道の誤解を解くための、長い長い不毛な努力を続けていかなくてはならない。日本は開国直後の150年前に戻ってしまった。いや、もっと悪いかもしれない。当時の西洋人が日本を見る偏見は「未開人」であっても、「変態」ではなかった。

(櫻木)