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 4月1日開票の国民投票の結果、朱雀党党首の桜木裕一郎氏が第93代総理大臣に就任した。一連の政変後の総理大臣は、首相公選制度、インターネットによる国民投票、史上最年少大臣と、初めてづくしのきわめて異例な選出となった。弱冠33歳の桜木総理の手腕が問われる。

 桜木総理は4月1日昼、首相官邸で就任後初の記者会見に臨み、「まずは日本を普通の国に立て直し、その上で強い国、誇り高き国を目指す」と述べた。

 そのほか、「スパイ防止法を制定し、朝鮮、支那の諜報活動を摘発し、一部テレビ局の放送免許を剥奪する」、「国家反逆罪を適用。旧民自党の河野傭平や旧社会党の村山田富一のような売国奴を摘発したい」などと、ネット右翼のような発言を繰り返した。国内外の反発は必至だが、総理は「反発をおそれて譲歩するだけでは、何も変わらない」と強気の姿勢を崩さなかった。

 続いての「国号を変更したい。日本も初心に返るつもりで『大日本帝国2.0』でどうか」という発言には記者団も真意がのみこめず、会見場が静まりかえり、官房長官があわててさえぎる一幕もあった。

 最後に記者団から「4月1日の創作情報発表を合法とし、その期間を3日間延長する法律」、いわゆる4月1日法と新政権との関連性について質問されると、「私に言わせれば、戦後日本の諸制度の方が長い冗談のようなものだ」と、桜木節で締めくくった。

(櫻木)