時事問題

まずは東北地方太平洋沖大地震(東日本大震災)にて犠牲となられた方々に謹んで哀悼の意を表明するとともに、被害にあわれた方に心よりお見舞いを申し上げます。
当サイトをご覧の皆様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。

未曾有の国難が日本を襲っています。大地震、津波、そして原発事故…。
これまで幾多の国難に打ち勝ってきた我が国ではありますが、この、1000年に一度とまで言われる大災害に対しても、乗り越えることができるでしょうか。

非常時に明らかになるのは、その人々の真の姿です。
大災害に直面しても、冷静さと規律を失わず、パニックも暴動も起こさず、整然と行動する。そんな日本人の姿に、今更ながら世界が驚嘆の目を向けています。

被災地が無法状態にならない。これは海外基準から見ると実に驚きの現象のようです。

【ワシントン時事】東日本大震災の被害や福島第1原発事故が連日、トップニュースで伝えられている米国で、被災者の忍耐強さと秩序立った様子に驚きと称賛の声が上がっている。「なぜ日本では略奪が起きないのか」—。米メディアは相次いで、議論のテーマに取り上げている。
 CNNテレビは、2005年に米国で起きたハリケーン・カトリーナ災害や10年のハイチ大地震を例に「災害に付き物の略奪と無法状態が日本で見られないのはなぜか」として意見を募集。視聴者からは「敬意と品格に基づく文化だから」「愛国的な誇り」との分析や、「自立のチャンスを最大限に活用する人々で、進んで助けたくなる」とのエールも寄せられた。
「なぜ略奪ないの? 」=被災地の秩序、驚きと称賛—米 (時事通信)

(CNN) 略奪行為も、食料を奪い合う住民の姿もみられない。震災下の日本で守られる規律は、地域社会への責任を何より重んじる文化のたまものか――。東京に滞在している米コロンビア大学の日本研究者は、大地震への日本人の対応をこう評価した。

CNN.co.jp:震災下でも「文化に根ざす規律」 東京滞在の米学者

首都圏でも、地震の後に交通網が麻痺した中、混乱もなく、静かに駅で待っている人々、公衆電話に列を作る人々、歩いて家に変える人々の様子などが驚きを持って伝えられました。

こう言うしかない。
ときどき、日本人を尊敬せざるを得ない時がある。
これが民度の高さ、自分たちと相手との違いなのだろう。
民衆の民度が向上してこそ、国が発展するんだ。
中国人「日本の民度凄すぎヤバい」 – 大陸浪人のススメ 〜迷宮旅社別館〜

こちらは週刊誌にて紹介されていたエピソードです。

「あるレストランでは、地震発生時に客を店外に退避させた。
 地震がおさまると、ほとんどの客は戻ってきて料金を払い、帰った。
 払わずに帰った客は、後日、金を払いにきた」

我々日本人からすると、これは別に普通の話のように感じます。
しかし、日本以外のすべての国から見ると、この誠実さと規律正しさは、驚愕するレベルにあるようです。

個人の力は、か弱いものです。
大きな困難に際しては、一人一人が力を合わせ、一つの方向を向いたときこそ、乗り越えることができるのだと思います。
そして、おそらくそれが自然にできるのは、規律正しさと心優しさ、集団行動をほとんど無意識レベルで身につけた、日本人だけです。

この国難にあたっても、秩序を愛し、協調を重んじる私たち日本人なら、きっと乗り越えられることでしょう。

被災地の皆様、どうかお体に気をつけて、助け合ってお過ごしください。
被害の少なかった地域の皆様は、赤十字などを通じた募金をお送りください。
また同時に、過度の「自粛」で日本経済を停滞させることなく、どうぞ地元では普段どおりに外でもお金をお使いください。

【日本赤十字社】寄付・献血・ボランティア|東北関東大震災義援金を受け付けます

(櫻木)