渋谷にて食事の帰り、「まだ早いしちょっと一杯お酒でも飲んでいこうか」という流れになり、センター街を歩行中、突然の雨。少し前に見かけた『月の雫』に入るつもりだったが、急遽ふと目に付いた和風ダイニング系の居酒屋に入ってみることに。
『炙り焼 春吉』
店はB1にあり、重めの扉を開いて入ってみると、薄暗い店内は意外と広い。中央にカウンターがあるつくりで、その周りにテーブル席と、個室BOX席が配置されている。カウンター内の一角には、炭火コーナーがあり、そこでは炭火職人が一心不乱に串を炙り続けている。
この店はまだ新しいのだろうか、Googleで検索してみてもぐるなびもホットペッパーもなく、運営会社の作った雑居ページがあるだけだった。
しかし本格焼酎やオリジナル梅酒など、酒のラインナップもなかなか正統派で、料理も充実してそうだった。1軒目でたらふく食べてしまっていたので、一品しか食べられず、しかも「炙り焼」の店なのに炙り焼きを食べなかったのだが…。
大山鶏の刺身
鶏! しかも刺身! スモークサーモンやカツオのたたきのように、外側だけうっすらと焼きが入っている。わさび醤油で食べる。初めて食べる食材だったのだが、馬刺しや牛刺しのような獣肉のようなクセがなく、魚の生臭さもなく、もっちりとした食感でとてもうまかった。今まで鶏の刺身を食べたことはなかったが、むしろこれは刺身として非常に理想的な食材だったんじゃないか、と思わせられるうまさだった。また行きたい。次は炭火焼きを食べよう。
(櫻木)