歴史と日本

奉祝・紀元節


「建国を記念する日」というのは、あらゆる国家にとって最も大事な祝日のうちの一つです。戦争でそれを勝ち取った国々にとってはそれは独立記念日でもあり、我が国のような伝統国家にとっては、それは神話に連なる神聖なる日でした。
65年前までは。

神話を失いつつある日本

イギリスの歴史学者アーノルド・J・トインビーは、「12~13歳くらいまでに民族の神話を学ばなかった民族は、必ず滅びる」とその著書で語ったと言われています。

私達が民族の神話を奪われ、建国の日を祝うことを禁止され、すでに65年が経ちました。今こそ、日本の国柄と國體の源たる神話と歴史を取り戻さなくては、いつか日本は本当に三島由紀夫の指摘したような「無機的な、からつぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜け目がない、或る経済大国」に成り下がることでしょう。
いや、神話とともにエートスを失った日本人は、「経済大国」でいられるかどうかもわかりません。

紀元節はどんな日か

まず、今日が本来は「建国記念の日」ではなく、「建国記念日」でもなく、『紀元節』という由緒正しき祭礼の日であることを認識しましょう。
はるかな昔、日本神話最古にして最大の英雄、神日本磐余彦尊(カンヤマトイワレヒコノミコト)が九州より東征し、槇原の地に至ったのが2673年前です。
西洋歴で言うところの、紀元前660年です。西洋人が奉ずるキリスト教の始祖が産まれる660年も前に、既に我が国には文明が築かれ、しかもそこから現在に至るまで、脈々と皇祖皇統の血が受け継がれていることに、日本人としては畏敬の念を抱かざるを得ません。

槇原の地に建国した神日本磐余彦尊(カンヤマトイワレヒコノミコト)は、神武天皇として即位されました。
神武天皇は、天照大皇神(アマテラスオオミカミ)の孫である天孫ニニギノミコトの曾孫にあたります。
そこから数えて125代目に当たるのが、畏くも今上陛下です。

世界に、神話の代からつながる国家元首をいただいた国は存在しません。戦後教育を受けた(つまり民族の教育を受けなかった)日本人のみが、その価値にも尊さにも気づくことなく、今日をただの「三連休」として無為に過ごしているのです。

紀元節を取り戻せ

敗戦後、GHQによって国民の神話は徹底的に破壊され、紀元節の日を「建国記念の日」というまやかしの祝日によってよみがえらせるだけでも、20年の歳月を要しました。

今日のこの日が『紀元節』として各地で祝賀行事が催され、商店から一般家庭に至るまで国旗日の丸がはためくようになったその日こそ、日本は真に独立国としての地位を回復したといえるでしょう。

関連:2月11日が「建国記念の日」と呼ばれる本当の理由 | 朱雀式ニュース(昨年の紀元節の記事)
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(櫻木)