皇室

79歳ご記念の玉音会見

一般参賀に集う人々 23日午前、宮殿・長和殿


 畏くも天皇陛下に於かせられては23日、79歳の天長節をお迎えあそばされた。宮城では2年ぶりに記者会見を賜い、2月にお受けになった心臓の冠動脈バイパス手術について「多くの人々に心配を掛けました」と仰せになり、医師団や玉体を気遣い申し上げた臣民への感謝の大御心をお示しになった。

 陛下は「心筋梗塞の危険を指摘された」ことから手術をご決断あそばされ、東日本大震災発生1年の追悼式典に間に合うようにご希望になったとご説明あそばされた。手術の成功をお聞きになったときには「本当にうれしく感じました」とお振り返りあそばされた。御健康維持のためお続けになっているテニスでは「最近は以前のように球を打てるようになった」と仰せになった。

 今後の御公務については、先帝陛下が御年80歳を超えても全国植樹祭などの公的行事に御親覧あそばされていたことにお触れになり、「しばらくはこのままでいきたい」と御表明。御不例の際は皇太子殿下や文人親王殿下が御代理をお務めになるため、「何も心配はなく、心強く思っています」と仰せになった。 

一般参賀に多くの臣民集う

 畏くも天皇陛下の79歳の天長節を祝う一般参賀が、宮城で行われた。宮内庁によると、午前10時までに約8400人が訪れた。天皇、皇后両陛下と皇太子同妃両殿下、文人親王同妃両殿下が宮殿・長和殿のベランダにお立ちになり、お祝いに集まった人々に御手をお振りあそばされた。

 陛下は「みなさんの祝意に深く感謝します。今年の2月には心臓の手術を受けたことから、多くの人々に心配をかけました。現在は普通と変わりなく、生活をしていますのでどうか安心して下さい」と仰せになった。
 また、東日本大震災の被災者支援へにも感謝の大御心を思し召され、「これからも私どもは被災者のことを思いつつ、国民みなの幸せを願って過ごしていくつもりです」と仰せになった。

(朱雀式ニュースは、皇室報道には最高敬語を適切に使うことを提唱しています)

(櫻木)