ブログ論

20070124.jpg「一体、何を書こう…?」

これは、ブログを始めたばかりの人、逆に長く続けすぎた人がハマり込む落とし穴である。よく「何を書いてもいい」「好きなように書けばいい」というアドバイスがあるけれど、無制限の自由を与えられても人は困惑してしまうものなのだ。指針が欲しくて困っている人に自由を与えても、余計な混乱が生じるだけだ。(余談だが、小学生の学級崩壊もこれが原因)

さて、ではブログには一体どんなことを書けばいいか。


答えは簡単、

「心に占める割合の大きなものを書く」

これに尽きる。しかしこの実にシンプルな選択を、人は往々にして見失ってしまうのだ。以前の僕がまさにそうだった。僕は長く続いているブログを持っていたが、色々な事情やら自縄自縛やらで、そのブログは年々書けることを失っていった。アレはこのサイトには不適切だから書いちゃだめ、コレはサイトカラーにそぐわないから書かない、ソレは今まで書いてなかったから書きづらい、etc…。

しかしそれは全くナンセンスなことだった。もちろん、自分なりの「指針」やルール、節度は必要だ。しかし、それに縛られて身動きができなくなってしまうとしたら、こんなばかげたことはない。

だが今は違う。例えば仕事、恋人、財産の三大要素。そして自分自身、人生観、思い出など。常に己の思考と人生に対して、重要な位置を占めるこれらの要素を、このブログでは自由に書くことができる。こんな楽しいことはない。

そんなわけで、今月に入って実にのびのびと日記を書かせてもらっているので、毎日精神的に健康で過ごしている。とりわけ、最も僕がその重要性を痛感しているのが純粋な「日記」、その日にあった出来事を雑感と共にその日の日付で記す、「日記」という文章の楽しさと有用性である。

(櫻木)