コラム

やっとヱヴァンゲリヲン-序-を見てきました。
もともとスピーディーな展開のアニメでしたが、第一作目はそのままダイジェスト版的な構成になっており、テンポ良く、あるいはやや淡々と物語が進行していきました。
物語は前半の山場である、あの部分までで一区切りなんですが、映画で見るとあそこのスケール、クライマックス感、名場面は確かに区切りだったんですね。


さて今回の話は、「序」。次回予告は「破」だったので、これは日本の伝統音楽でいう「序破急(じょはきゅう)から来ている」ものと思われます。
序破急とは、雅楽や能楽で曲を構成する三つの部分を言い、ほぼ西洋音楽の楽章に相当するものなのですが、ヱヴァは四部作という話なので、「序・破・急・○」と最後に何かが来るのでしょう。

破では、予告編を見た限りでは既にかなりTV版と違う展開になっているようで、今から楽しみですね。

初見で気付いたことメモ

・ローソン、ヱビスビールなどが実在のものになっている
TV版では、例えばYEBISUがYEBICHUになっているなど、実在する商標がそのまま使われないようにアレンジされていたものが、全て実名で登場していた。エンディングロールでは「協力:ローソン ヱビスビール」などのテロップも。
Wikkipediaによると、>プロダクト・プレースメント広告として、実際にある企業と商品が登場する。ということだそうです。

・各種テクノロジーの対応
10年前の2015年の想定だけど、テクノロジーが微妙にずれている。例えば携帯電話。(と言っても10年前にもあったけど、小中学生にまで普及するほど当たり前になるとは思われていなかったのかな)
冒頭の、シンジがミサトさんに公衆電話から電話をかけるシーン(非常事態宣言が発令されているため…)のところでは、「ケイタイもつながらないし…」という説明セリフが追加されていた。
そしてシンジ君が聞いている音楽プレイヤーがi-Podになっていた…ということはなく、相変わらずS-DATウォークマンを使っていた。

・通常兵器の描写
UN軍の攻撃ヘリや自走砲などの通常兵器の描写、爆発、要塞都市のせりあがるビルなど、各種のメカニカルな描写のクオリティが著しく向上していた。やはり時間もお金もかけられるようになったおかげか。

・エヴァの描写
最初の夜間都市戦闘で、緑色の部分が蛍光素材っぽく光っていたのが格好良かった。
ちなみに、庵野監督が最初に企画会議にエヴァを通すとき、この辺のイメージしか決まっていなくて、「ウルトラマン的な巨大ロボットが、夜の都市で戦う」としか説明できなかった。とか。

・使途の描写
使途も各部がリニューアルされていた。特にラミエルのアレはアレで凄かった! あと基本的に血しぶきとかがアレなので、小さい子供とか連れて来てる馬鹿親は本当にダメだと思いました。R指定ないのかあれ。

(櫻木)