独り言

人の生活を変え、さらにその人々を結びつけるもの、それはカルチャーだ。

『ハロプロ楽曲大賞1996-2007』に投票し、開票イベントを見てきた。十年ひと昔と言うけれど、一つのレーベル、ジャンルがこれだけの期間に渡って大規模な活動を続け、それに惹かれた人々が集まってこれだけのイベント群を生み出し続けた熱量は、ほとんど奇跡と言ってもいいくらいの物だと思う。ハロプロは、もはや単なるレーベルの枠を超え、いちジャンルとして成立した、と思っていたが、今やカルチャーにまで到達しているように見える。

ハロプロとの出会いによって人生が変わってしまった人たち。ハロプロを介して出会った人たち。彼らの一人一人が、それぞれの場でときにハロプロと直接関わり、ときにはハロプロを離れてそれでもハローの重力に魂を引かれたまま生活している。

その間に1000曲以上も生み出し続け、今なお精力的な活動を続けるつんく♂。彼が日本が誇る現在世界最高峰の音楽プロデューサーであることはもはや疑いようもないが、僕はそれだけでなく、今世紀最高の日本人音楽家として歴史に名を刻まれるという未来もあり得るんじゃないかと思っている。冗談抜きに。

(櫻木)