メンズナックル

昨日のメンズナックルネタで取り上げたコピーに、「いつだってエロくなきゃ伊達ワルとは言えない」というのがありましたけど、これよく考えると実に奇妙というか、頭おかしいフレーズですよ。

「じゃあ俺は伊達ワルになる必要十分条件を備えているな…」ってそんな話ではなくて、この文脈では「エロい」がポジティブに、誉め言葉として表現されているんですよね。

どうやらこの種の人々の間では、これは割と普通の言語感覚のようで、僕もシブヤの109でこれ系の店員に使われたことがあります。「あ、その服エロくていいッスよぉ~!」
エ、エロくていい…。僕はこの売り文句で買う気がゼロになったんですけど、彼には全く悪気はないどころか売る気満々だったわけですね。

やっぱり倖田來未の「エロかっこいい」あたりからの流れなんでしょうか。と、ここで僕がふと思い出したのは、1ヶ月前のはてな匿名日記。

友達に彼女のこと言われた。彼女がいない時に。
「お前の女っておっぱいデカくてエロいよな」って。
お前の女、って言い方も嫌だけど、人の彼女のおっぱいのこと普通言う?
それを言われて僕は何を言ったらいいの?
気分悪い

なんで「悪口」と解釈するかね。エロ=悪なのかな。巨乳=下品なのかね。むしろ褒めコトバじゃん。

俺も誉め言葉だと思う。が、そうは思わない女が多いようだ。

この「友人」の言葉は確かに気分悪いでしょうが、そこでキレずにあとで匿名日記を書いている投稿者もちょっと気分悪い。男だったら笑顔で思い切りボディブローか、真顔で喉輪かするべきところです。

しかしそれ以上に気持ち悪いのが、この「なんで?誉め言葉じゃん」と言っている人々。なんで?誉め言葉な分けないじゃん。はてブのコメントではそういう意見の方が優勢ですけど。→はてなブックマーク – 気分悪い

場合によっては、ごくごく限られた制限的状況下において、「エロい」がポジティブワードとして使えるシーンもあるでしょう。が、いきなり単体で使ったり、知人女性の身体的特徴を形容して使ったりするのはアウトじゃないでしょうか。

こういう言語感覚と礼儀作法の人は、普段ヤンマガとかしか読まないから分からないのかな。僕はジャンプとサンデーしか読まないので、彼らとうまくコミュニケートする自信がありません。

(櫻木)