時事問題

JR東日本は山手線の29駅すべてのホームで転落防止のための可動式ホーム柵(さく)を新設する。数年後をめどに設置を始め、平成32年までに整備を終える計画。山手線での転落・接触事故が後を絶たないために設置に踏み切った。首都圏の駅では、ホーム柵やホームと線路を完全に仕切るホームドアがここ数年で普及し始めており、転落者の減少という効果は顕著に出ている。
JR山手線全駅で転落防止柵 コスト増も「英断」 (1/2ページ) – MSN産経ニュース

ホームの転落防止柵。確かに営団…じゃない、英断なのかもしれないですけれども、営団地下鉄の駅ではすでにかなり導入されている。むしろこの決断は遅すぎたくらいなんじゃないだろうか。

首都圏のJR各線、特に中央線などの混雑する駅の危険性については、ここ朱雀式でも再三にわたって指摘してきた。

考えてみれば、電車は危険だ。身をさえぎるものなど何も無い2mほどの崖になった淵を、何十トンもある鉄の塊が、時速何十キロで持って通過するのである。轢かれれば間違いなく、死ぬ。柵や塀を設けるなんてのは、電車が発明されて10年以内に考えられてしかるべき最低限の対応なんじゃないだろうか。

しかし、すでにこうした仕組みが開発されて実用化されていながら、中央線をはじめとする旧国鉄には、どうしてこれが採用されないのだろう。(されている駅があったら教えてください)ひょっとしたら、これがあれば今日の人身事故の犠牲者もその運命を免れていたかも知れず、そういう意味ではこれは旧国鉄の怠慢、いや、もっと進めて言えば旧国鉄の過失とすらいえるのではないだろうか。
中央線の呪い – 朱雀式

逆に考えれば、わずか数十~十数センチの距離を、あんな巨大な鉄のかたまりが轟音を立てて通過していくのに、年間35件程度、しかもほとんどが酔客の事故というのは逆に凄い乗車スキルとも言えるかもしれないが、僕はたまに恐ろしくなる。みんな普段は麻痺しているのだろうが、ちょっと考えてみて欲しい。ちょっとつまづいたり、誰かにぶつかられたりしただけで、人生の終点に一直線なのだ。

というわけで、山手線だけでなく、中央線も一国も早く柵を整備して欲しい。

中央線に 飛び込んだ聖者の 最後の言葉は
「カレーはなんて辛いんだー!」

(櫻木)