民主党政権

先週金曜日の話だが、岡田外相が、天皇陛下による国会開会のお言葉に対して
「陛下の思いが少しは入った言葉がいただけるような工夫を考えてほしい」
と文句を付けた。
陛下に対してではなく、宮内庁に対してである、と取り繕ってはいるが、同じことだろう。天皇陛下のなさる国事行為に対して、一外相である岡田が文句を付けたことになる。

おのれイオンめ。日本にはそろそろもう一度不敬罪を復活させて、こういう不届きな輩を取り締まるべきではないかッ!
…と拳を振り上げたところで、実はこの「御言葉」は、内閣が作成しているらしいと言うことが分かった。

・岡田事務所(国会事務所443号室、男性担当者)
「あの発言は陛下に向けてしたものではない。『宮内庁』に対して発言したものです!」
「開会式のお言葉は、陛下ご自身が作成されてるのではなく、実は『宮内庁』の役人が作っている」

・宮内庁広報課、女性担当者
「国会の開会式での御言葉は、宮内庁では作成しておりません。『内閣』が作成しています」

・内閣府、内閣官房総務官室、女性担当者
「宮内庁の回答で正しいです。開会式のお言葉の原案は、総務官室で作成しています」

まぁ確かに考えてみれば、内閣の助言に基づく国事行為たる国会での開会挨拶を、宮内庁が考えるというのはちょっとおかしい。

民主党の人は相変わらず誤爆、自爆の名人であるなぁ。

では天皇には発言権、人権はないのか?

…という人がよくいるけど、確かに占領基本法(現行憲法)で言うところの「人権」はない。
陛下は、占領憲法の下においても、みなし国家元首であると同時に、日本国のシンボルでもあり、2600年続く皇統(=全日本人の祖)を祀り給う超人(=現人神)にあらせられるからだ。
その「陛下の思いが入ったお言葉」というのは、それこそ終戦時のご聖断のように、国家の存続自体を左右するような極限状況において超例外的に限られるべきものだろう。

両方向自爆

それにしてもこの岡田外相の不規則発言、右派からは
「天皇陛下に意見するとは不届きな」と怒られ、
「天皇を政治利用しようとする気か」左派からも敵視され、両方向自爆というおそるべき発言ですね。

「お言葉に陛下の思いを」と外相 閣僚懇で宮内庁に検討要請

岡田克也外相は23日午前の閣議後の閣僚懇談会で、国会開会式での天皇陛下のお言葉について「陛下の思いが少しは入った言葉がいただけるような工夫を考えてほしい」と述べ、宮内庁に対しお言葉の見直しを検討するよう求めた。

閣僚が天皇陛下の発言について意見を述べるのは異例。首相官邸で記者団の質問に答えた。

同時に「政治的な意味合いが入ってはいけないという、いろいろ難しいことはある」と指摘。その上で「大きな災害があった直後を除き、同じあいさつをいただいている。わざわざ国会に来ていただいているのだから、よく考えてもらいたい」と強調した。

この発言に関し、平野博文官房長官は記者会見で「コメントは差し控えたい」と述べた。
「お言葉に陛下の思いを」と外相 閣僚懇で宮内庁に検討要請 – 47NEWS(よんななニュース)

(櫻木)