民主党政権

長妻厚生労働相は30日、社会保険庁で懲戒処分を受けた職員352人(10月2日現在)の処遇問題について、「ヤミ専従」を行った悪質な職員については、民間の解雇に当たる「分限免職」とし、厚労省で再雇用しない方針を固めた。
それ以外の職員については、厚労省が行う非常勤職員への応募を認めるものの、募集定員を大きく絞り込み、事実上、応募者全員の再雇用は困難となる。

民主党の支持団体である連合や自治労は、処分歴のある職員全員の再雇用などについても「一律救済」を求めていたが、厚労相は、無条件で再雇用すれば世論の反発を招きかねないとして、厳しく対応することにしたものだ。
社保庁で分限免職になる可能性がある職員は約600人。うち、懲戒処分を受けたのは352人で、無許可で労働組合の専従活動(ヤミ専従)に携わったとして約20人が処分された。

残る約330人には非常勤職員への応募の道を残す。ただ、民間からの応募者と同様の基準で再雇用の可否を決めることにし、実力本位で判断することにした。再雇用されるのは多くても200人程度との見方が出ている。

社保庁処分職員、悪質「ヤミ専従」は免職に : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

「免職」とか「応募者全員の再雇用は困難」とか、見出しで「厳しく処遇した」ようなミスリードを誘う書き方がされてますが、よく読むと

  • 352人を懲戒処分
  • 連合や自治労の要求を聞く
  • 330人には再応募を許可する
  • 200人程度を再雇用する

ってことですからね。どんだけ甘いんだ。
普通、民間会社で横領とか出張水増し請求とかがバレてクビになったとして、もう一度応募してきたら採用、とかあり得ません。

このヌルい処遇について、世間では「ミスター年金と言われて活躍していたころの長妻さんはどこへ行った」というような声もあるようですが、あれもメディアに作られた虚像ですからね。
「ミスター年金」こと長妻大臣が、具体的に何をしてきたのか。どうして官僚達に蛇蝎のごとく忌み嫌われているのか。

こちらの文章をお読みください。

(この文章は、mixi内で書かれていた友人の久慈くんに許可を取って転載しています)


長妻wwwww

2009年09月18日13:16

閣僚人事をみたら長妻が内閣入り、しかも選りに選って厚労相で笑う。年金問題を解決どころか解決に向かう議員立法をしたわけでもないのに、ミスター年金のキャッチだけひとり歩きしてるアホが今後どうなるのか暖かく見守りたい。

長妻マニアとしては、彼の質問主意書に注目して欲しい。質問主意書とは、内閣に回答義務が発生する、国会議員による質問文書。回答期限は2週間。回答のための調べ物、実務は官僚が行なうことになる。

法律で定められているシステムだし、利用できるもんは利用したらいいとは思うが、長妻の連発ぶりは異常。なにしろこれもんである。

これらすべてに2週間で回答ということで、過労死や自殺まで起きている。それが何かの立法に役立っているなら報われるものの、彼の立法は議員3期で5 本。225件の質問主意書で5本。何のための質問だったのか。議員の仕事は立法じゃないのか。立法に触れてないのに質問を誇らしげに並べていることといい、質問が仕事だと勘違いしてる節がある。お前はもう記者じゃねえんだがな。

それでいて質問は適当。

———————-
官僚の退職金及び年収などに関する質問主意書
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a154089.htm
———————-

「官僚は給料が高い!」とマスコミにアピールするための質問であり、実際にそのようにアピールしたわけだけど、質問内容をみると、調査対象を局長級以上に絞っている。ノンキャリや下っ端も含めた給料を調べるか、民間の給料も役職持ちを比較対象にしないとフェアじゃねえんじゃねえの。

———————-
電磁波(超低周波・ELF)の子どもへの影響に関する質問主意書
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a156106.htm
高圧送電線(地上及び地下)から五〇~一〇〇メートル以内に教室(通常、子どもが過ごす部屋等)の一部でも含まれる全国の小学校、幼稚園、保育園等を名称と所在地でお示し願いたい。
———————-

日本中の送電線の地図を用意して、それに沿って小学校、幼稚園、保育園の有無をチェックしていけば調べられなくはないが、その拷問の末に得たデータがなんの役に立つのか。保育園“等”ってなんだ

———————-
交通安全に関する質問主意書
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a156047.htm

一 交通事故発生の危険地点についてお尋ねする。
1 最新の情報に基づいて、日本全国を対象として、交通事故多発地点を、危険度の高い順にワースト一〇〇の地点(単交区分、路線名、住所、交差点の場合は交差点名等)をお示し願いたい。
2 ワースト一〇〇の地点の位置関係が明確に分かるように周囲の状況もそれぞれの地点ごとにお示し願いたい。
3 ワースト一〇〇の地点を選定した詳細の基準をお示し願いたい。
———————-

“危険度”の定義が無いのにワースト100を出せるわけがない。それでいて3の「選定した詳細の基準をお示し願いたい」ってなんだ。この基準は1を質問する長妻が示さにゃならんだろう。

それでいて法律の中身がなめている。たとえば野郎が提案した“歩きたばこ規制法案”。実にいい話だしぜひ法律で定めるべきだと思う。しかしその内容。

———————-
軽犯罪法(昭和二十三年法律第三十九号)の一部を次のように改正する。
第一条中第二十一号を削り、第二十号を第二十一号とし、第九号から第十九号までを一号ずつ繰り下げ、第八号の次に次の一号を加える。

九 公共の場所又は公共の乗物において他人の身体又は物件に対して熱による危険を及ぼさせるような仕方で喫煙した者
———————-

  • 混雑時を除く歩きたばこがオーケーになる
  • ポイ捨てや煙害を無視してる
  • 喫煙室でも混雑してたら吸えない

もう少し頭を使って欲しい。あと、死亡事故が間違いなく増加する“高速道路でのバイク二人乗り解禁法”なんか、あんな質問主意書を出すほど交通安全問題に力を入れてる議員は出しちゃダメだろう。

嫌がらせとしか思えない質問を乱発して官僚を無駄づかいしてきた長妻が、脱官僚を掲げる鳩山内閣にいる構図はたまらんものがある。官僚は野郎に指示されても「脱官僚マジパねえっすwww政治家主導スよねwww俺ら楽っスwwwかれさーっすwwwww」ぐらいの煽りは許されるんじゃなかろうか。

初登庁の長妻厚労省を無視!大人げない対応に終始
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2009/09/18/01.html

このニュースは、一般的にはミスター年金を逆恨みしてる官僚という構図に落とし込まれるのだろうけれど、長妻マニアとしては実に味わい深い。


税金と優秀な官僚、人の命を無駄遣いする「ミスター質問」。

(櫻木)