民主党政権

自民党を飛び出してから、新生党、新進党、自由党…と色々な等を作っては壊し作っては壊し、と渡り歩いてきた小沢一郎。あれって、昔は「飽きっぽい性格なのかな~」くらいに思ってたんですが、そんな話じゃなかったんですね。実は、あれこそが小沢一郎「魔法の蓄財術」の秘密だった…。

簡単に言うと、政党を作って壊せば小沢に巨額のカネが転がり込むようになっていたらしい、と。
政党には、その政治活動をサポートするために、国から“政党交付金”というお金が交付されます。これは国民一人あたり250円の計算で、政党の人数に応じて支払われるものです。例えば07年では自民党 165億9583万7000円、民主党 110億6382万4000円、国民新党 3億2940万3000円、といった具合です。

さて、政党はこの助成金を政治資金として活動しますが、もしその政党がなくなるときはどうするか。元々は国民の税金から出ているわけですから、当然、国庫に返上します。
しかし、政党が合併するときは、資金を合体させることで返上しなくてもいいことになる。
小沢一郎はこの手法で政治資金をかきあつめ、その資金は自分の資産管理専用会社の陸山会を通して都内の不動産11件に投資して運用…。要するに公金を着服して不動産転がしをやっているようなものです。

いや、大した「錬金術」ではあります。さすが小沢先生。先生の現在の権力と政治力の背景には、徹底した権力志向と政局操作手腕、そして35億とも言われる裏で作った個人資金があるわけですね。
しかも、この政党交付金の制度は、1994年の細川連立内閣のときに「政治資金改革」として作られたわけですが、そのときに中心となっていたのが、当時新生党代表幹だった小沢一郎その人自分で作ったシステムですから、その抜け道も最初から熟知していたと言うことでしょうか。
まぁ別に、あくどく稼いでも、極論すればそれを正しい目的のために使うならいいんですよ。国内政治でも外交でも、国益を護るために裏で工作が必要な局面も少なからずあることでしょうし。クリーンだけど何も実行できない政治家より、多少ダーティーでも国益のために内外で活躍してくれる政治家の方が役に立ちます。

ただ、小沢一郎の場合はそうして得た資金を、ただ自分の金を増強するためだけに使い、しかも自分の権力を維持するために、中国だの韓国だの、日本に敵対する国家の勢力にばかり肩入れするのが問題です。小沢一郎は日本のために、何の役にも立たない。
「壊し屋」小沢が、日本を壊してしまう前に、民主党政権には一日でも早く壊れていただく必要があります。

(櫻木)