えだはによると、阿部智子なる社民党所属の衆議院議員が、自身のサイトのコラムで「軍隊は国民を守らない」という主張を掲げ、
「阪神大震災は12年目を迎えたが、国民を災害から守ることを任務とされているはずの自衛隊が、国による命令を受けて救援に向ったのは、数日を経て後のことであった。日本の場合、自衛隊は軍隊ではないし、国土保安隊として出発し、防災のたねにも働くことを任務としてきた特別な生い立ちがあるのに、である。」
等とする捏造を持って、我が国の自衛隊を不当に貶めている。(衆議院議員 阿部知子のホームページ ウェブ魚拓)
…もう全てが間違っていて、どこから正せばいいのか迷ってしまうが、自衛隊が被災地に向かったのが「数日を経て後」というのは、全くの捏造である。「数日」なんてあやふやな偽記憶にたよるくらいなら、少し調べればこんな恥をかかずにすむのに、最初から「自衛隊は悪」という頭しかないからこういうことになるのだろう。
ちなみに、自衛隊による救援部隊の組織が始まったのは、震災発生から4分後である。(第三十六普通科連隊)。そして、わずか50分後には、地元警察署の要請で先遣隊は出動しているのだ。
しかし、大規模な救援活動が遅れたのは、この阿部某の党の党首であるときの総理、村山富市が出動命令を下さなかったからなのである!
その日、戦後発の社会党総理にして戦後最悪の宰相である村山富市がどんな行動をしたか、時系列で紹介しよう。
17日
05:46 地震発生
06:00 村山起床。テレビで震災を知る。
08:45 村山「万全の対策を講ずる」とコメントを発表。
09:18 村山、廊下で記者に「やあ、大変だなあ」、視察はしないのかとの質問に「もう少し状況を見てから」とコメント。
10:00 村山、月例経済報告終了後廊下で、記者の「北海道や東北と違い今回は大都市での災害だが、対策は?」との質問に「そう?」とコメント。
11:00 村山、廊下で会見。記者の「総理が現地視察する予定は?」との質問に、「状況見て、必要があればね」。「総理は行く用意はありますか?」、「そうそう、状況を見て、必要があればね」。
11:00 村山総理、「二十一世紀地球環境懇話会」出席。「環境問題は国政の最重要課題の一つとして全力で取り組んでいく」と発言。
12:00 新党さきがけ高見裕一、現地から官邸に電話。自衛隊増員要請するも、村山「高見は大げさだ」と冷笑
12:00 政府与党連絡会議中、五十嵐官房長官が村山に「死者203人」と報告。村山「え!?」と驚愕。
15:58 村山、廊下で記者の「改めて聞くが、総理が現地に行く可能性は?」との質問に「明日、国土庁長官から現地の状態を聞いてな」とコメント。
16:00 村山総理、地震後初の記者会見。「関東大震災以来、最大の都市型災害だ。人命救助、救援の万全を期したい」、「近く現地入りする」(初めて現地入りを明言)。5分で終了。
(韓国より遅れて対策本部作った村山、ダイエーより対処遅れた村山より)
翌18日、村山は国会で追及され「なにぶん初めてのことでございますから」と発言して大ヒンシュクを買う。そんなボケ老人の党の党員が、前述したような事実無根の自衛隊憎し発言で、我が隊の名誉を2度傷つけているのだ。
最後に、ネット上でもよくコピペされて使われている、ある人の日記を転載しておこう。
2年前旅行先での駐屯地祭で例によって変な団体が来て私はやーな気分。
その集団に向かって一人の女子高生とおぼしき少女が向かっていく。少女「あんたら地元の人間か?」
団体「私達は全国から集まった市民団体で・・・云々」
少女「で、何しにきたんや?」
団体「憲法違反である自衛隊賛美につながる・・・云々」
少女「私は神戸の人間や。はるばる電車のって何しにここまで来たかわかるか?」
団体「・・・・?」
少女「地震で埋もれた家族を助けてくれたのはここの部隊の人や。寒い中ご飯作ってくれて、風呂も沸かしてくれて夜は夜で槍持ってパトロールしてくれたのもここの部隊の人や。私は、その人たちにお礼を言いに来たんや。あんたらにわかるか?消防車が来ても通り過ぎるだけの絶望感が。でもここの人らは歩いて来てくれはったんや・・・・」最初、怒鳴り散らすように話し始めた少女は次第に涙声に変わっていった。
あまりにも印象的だったのではっきり覚えている。
団体は撤退。
彼女は門をくぐった時に守衛さんが彼女に社交辞令の軽い敬礼ではなく直立不動のまま敬礼していた。 (blog 漱石サロン ランデエヴウ : 敬礼!! 阪神大震災のあの日を忘れない)
社民党員よ、これでもまだお前たちは「軍隊は国民を守らない」「自衛隊は不要」と言い募るのか。
・その他参考ページ
日本と日本人のなごむ話・いい話 自衛隊
(櫻木)
社民党やら阿部やらのことは知りませんが、それとは別にぼくの感想を言うと、「災害救援のときに役に立ってるから、日本に軍隊は必要」という主張を朱雀式さんが展開しているのだとしたら、それは論理の飛躍というものではないでしょうか。
災害救援のときに頑張る組織と、海外で武力を行使しうる組織が、同一の組織である必要はないのだから。災害救援にミサイル使うわけでもないんだし。
軍隊がなくても、災害救援のときに頑張れる組織を作っておけばいいですよね。
もちろん、「隣国からミサイルが飛んでくるかもしれないから、軍隊は必要」っていう事情もあるかもしれないけど、それは、この災害救援の件とは全く別の話。
まあ、その阿部っていう人も、「災害のときに役に立ってないから、日本に軍隊は不要」という、逆の論理飛躍を犯しているみたいですが。
災害救援のための部隊は必要。災害救援で頑張る部隊は偉い。そこまでは議論の余地がないに決まってます。
その部隊が、「武力」を持ってる必要があんのかっていう点が議論になるわけで。
僕が情や筆力で流そうとしてしまいがちなところを論理で突いてきますねー。
この項はあくまで阿部氏の論理に乗って批判をしているだけで、僕までそこをイコールで考えているわけではありません。
僕は自衛隊の任務は国防のみと考えているので、災害救助は本来の任務ではないと思っています。
災害時のためにプロのレスキュー隊を用意しておけばいいわけで、それを軍隊(事実上の)に行なわせるのは、まるで騎兵をして防御任務にあたらしめるような不合理を感じます。
しかし、経済的に考えると、レスキュー任務のみの組織を作るよりも、確かに工兵の技術や経験を活用したほうが早いのでしょう。
同時に、海外派兵は災害救助以上に自衛隊のすることではないと思っています。そうまでして連合国の仲間に入れてもらいたいというのは、国際法の優等生たらんとした明治や、人種差別撤廃を訴えた昭和の頃とかわらぬ日本人の国際外交感覚のいじましさよ…。とも思います。
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