さて公約どおり、代々木公園のスリランカフェスティバルに行ってきました。
土曜日の人の入りは、タイ・フェスティバルに比べて5~6割くらい。適度に活気がありつつ、探せば座る場所が普通に確保できるくらいに空いていてよい感じでした。
しかしタイ料理やインド料理に比べて、スリランカ料理はどちらかというと日本人にはなじみが薄いのも確か。そこで、日曜日に(あるいは来年に、あるいは現地に)行く人のために、今日食べたスリランカ料理を紹介しておきます。
スリランカ料理
基本的には、味付けはすべてカレー風味でした。
カレー
インドといえばインドカレー。タイといえばタイカレー。そしてスリランカといえばスリランカ・カレーです。スリランカのカレーは、ココナッツベースでやや水っぽい、というのが定説ですが、今日食べたのは普通のチキンカレーっぽいものでした。あとなぜかデフォルトで黄色い豆のカレーが付いてました。
バッタリ会った知人の松本君との会話
松「まだ来たばっかなんですけど、何が美味いですかね?スリランカなんて紅茶以外の名物しらないですよ」
朱「スリランカはカレーだよ、美味しんぼのカレー編読んでないの?」
松「あー、あのカツオブシみたいなの(モルジブフィッシュ)使うやつ!」
↓参照
辛島教授夫妻から、カレーについての考える鍵をもらった山岡たちはインド、スリランカの取材旅行へと旅立つ。
まず、スリランカに着いた山岡たちは、商社の現地駐在員である白城の案内で早速、市場を見学する。その市場で、山岡たちは、スリランカにカレー粉があることや、相川料理長から聞いたスリランカのカレーの味の決め手となるモルジブ・フィッシュがカツオブシとほぼ同じものだということを知るのだった。(あらすじ – 美味しんぼ カレー勝負(3))
(注:長々と引用しておいてなんですが、モルジブ・フィッシュを使ったカレーは発見できませんでした)
サモサ
野菜や肉を、小麦粉でできた皮で包んであげたもの。スリランカ風餃子?ほくほくしていておいしい。
ゴダンバ・ロティ
スパイスの効いたポテトを、もっちりとしたピザ生地のようなもので巻いてあげた料理。スリランカ風春巻き…とでも言いましょうか。
コット・ロティ
上記ゴダンバ・ロティを鉄板の上で刻んで細かくし、卵や野菜を加えてヤキソバかチャーハンのように炒めたもの。おそらく、残り物のゴダンバ・ロティをおいしく食べる方法として考案された家庭料理と思われます。(冷やご飯でチャーハン、残った餃子で焼き餃子的な)
ヤシジュース
その場でココヤシを叩き割る、果汁100%のヤシ・ジュース。食べ終わった後持っていくと、さらに叩き割って中の果肉が食べられるようにしてくれます。以前どこかで飲んだときに、においのクセが強くてあまり飲めなかったので不安でしたが、このオレンジ色のヤシはすっきりした甘さで、大変おいしかったです。これは無人島で見つけたら嬉しいだろうな。
スリランカビール
『ライオン』スリランカの国旗のモチーフにもなっているライオンマークのビール。ラガーとスタウト(黒)と二種類あるのですが、このスタウトが実にうまい。あのウィスキー評論家のほうのマイケル・ジャクソンも、ラベルで「まるでチョコレート・リキュールのような深い味わい」
と絶賛していました。
僕は実は黒ビールが苦手なんですが、それでもこれは大変美味しく、3本も飲んでしまいました。ただし、アルコール度数が通常のビールより強く、8%あるので酔います。ご注意。
スリランカ紅茶
スリランカと言えば、世界的な紅茶の産地であるセイロン島を持つ国であることを忘れてはいけません。会場には、紅茶のみやげ物店がずらりと並んでいて、無料の試飲コーナーもあります。
やはり同種のイベントとして、2週間前のタイフェスティバルとどうしても比べてしまいますが、元々の「タイ料理」としての知名度や、歴史からいってスリランカ・フェスティバルがタイフェスティバルに勝つことはないかもしれません。が、これはこれで良いものでした。スリランカの人々はいい笑顔で、青空の下で食べるエスニック料理はおいしく、ビールは冷たく…というか、青空の下で平和においしくビールが飲めればそれだけで幸せでもあります。来年も行こう。
余談。スリランカは仏教の盛んな国ですが、それにしても僧侶が多いな…と思ったら、仮設テントにスリランカ寺院ができていました。ランカ寺。写経コーナーもあり、中ではスリランカ僧が希望者の手首にミサンガのようなものを巻いていました。
(櫻木)