食事

チロルチョコ 塩バニラ2007年夏の、チロルチョコの新作です。塩バニラ。不思議な食感と新しい味で、今回も楽しませてもらいました。

お菓子の世界では、グミを最後として、もう新しいお菓子は存在しないと言われています。考えてみれば確かにグミ、飴、チョコ、クッキーなど、お菓子の根本アイデアというのは出尽くしています。あとは、それらをどう組み合わせて、どう再構築して新商品を作るか、という世界なのです。


…と以前書きました(ディズニーの企画力)が、それでもほとんど「違うお菓子」と言ってもいいくらいに新しいチョコレートを編み出し続ける凄い企業がチロルチョコです。

2003年に登場したきなこもちのヒットも記憶に新しいところですが、この塩バニラもなかなかおいしかったです。

この食べ物はなんだ?

これは、塩バニラソフトクリームがモチーフになっているようですが、そもそも塩バニラ自体が飛び道具的なお菓子なのに、それをさらにチョコレートとして採用してしまうという離れ業で、もはや自分が今何を食べているのか分からなくなります。

白い、バニラの匂い、甘い、でもカリカリと硬い塩の結晶が歯に当たり、でも中にはふんわりしたマシュマロ生地が入っている…。これはもう、未来のお菓子。こんな先進的なお菓子が20円で食べられるなんて本当にすばらしいことです。チロルチョコのチョコレート職人と、チロルチョコの企業努力に感謝、敬礼、飴あられです。

こうした、既存のものに何とかアレンジを加えて、余人の及びも付かないようなイノベーションをもたらす才能というのは、日本人に備わった民族的特質とでも言うのでしょうか。諸国を旅しましたが、お菓子にこれだけ独創性のある国というのはなかなかない気がします。せいぜいアレンジをするとしても色(着色料)くらいでしょうか。

というわけで、これからもチロルに新作が出るたびに、GIGAGINE・試食のようにいち早くレビューしていきたいと思います。

(GIGAZINEでは5月末の時点でレビューされていた。→チロルチョコ「塩バニラ」は本当に塩アイスの味がした – GIGAZINE恐るべし。西日本では先行発売だった模様)

(櫻木)