久しぶりに客先に訪問したら夜遅く10時までかかり、やれやれと思いながら帰る途中、中央線の人身事故運休に出くわして迂回し、家まで1時間近く余分に時間がかかった。
しかしそのおかげで普段乗らない地下鉄に乗り、こうしてブログのネタができたので全く問題はない。むしろ良かった。(大抵の事態はこうして「日記のネタに」と考えれば精神的に大過なく過ごすことができる。これぞ我らが日記道。)
振り替え輸送の地下鉄に乗ってみると、その線は全ホームに塀が設けられていた。電車が到着すると、ちょうど電車のドアの部分にある自動ドアが連動して開く仕組みの塀だ。
これは、完全に連動して開閉する先進的な機械工学と、全ての停車駅で寸分違わず停止線に従って電車をとめることができる高度な技術とが揃った、日本のような国でないと実現しない仕組みだろう。
考えてみれば、電車は危険だ。身をさえぎるものなど何も無い2mほどの崖になった淵を、何十トンもある鉄の塊が、時速何十キロで持って通過するのである。轢かれれば間違いなく、死ぬ。柵や塀を設けるなんてのは、電車が発明されて10年以内に考えられてしかるべき最低限の対応なんじゃないだろうか。
しかし、すでにこうした仕組みが開発されて実用化されていながら、中央線をはじめとする旧国鉄には、どうしてこれが採用されないのだろう。(されている駅があったら教えてください)ひょっとしたら、これがあれば今日の人身事故の犠牲者もその運命を免れていたかも知れず、そういう意味ではこれは旧国鉄の怠慢、いや、もっと進めて言えば旧国鉄の過失とすらいえるのではないだろうか。
あと、どう控えめに考えても、中央線はヤバい。僕は首都圏で20年以上電車に乗り続けているが、中央線以外で人身事故に遭遇したことは記憶に残る限りほとんど、全くと言っていいほど無いんじゃないだろうかと思う。
異常な事故率
中央線の人身事故率の高さは、異常だ。
人身事故といえば中央線、中央線と言えば人身事故だ。「人身事故」と一口に言うが、もしも正面から轢かれたのであれば100%死亡事故だし、その凄惨な事故現場を「掃除」するのに時間がかかるのは当たり前で、舌打ちなどできる事件でもないはずだ。それなのに、中央線を利用する人は、もはやそれが慣れっこになってしまっている。これは本当に恐ろしいことだ。
多分、中央線は呪われている。
ひょっとしてすでにその種の研究があるんじゃないかと思って調べてみたら、こんなそのものずばりのタイトルの本があった。
高円寺、阿佐ヶ谷、荻窪…中央線沿線に住むと、人は知らず知らず“中央線の呪い”を受けるという。その“呪い”にかかってDNAが中央線人化すると、能書きを垂れて金を出さずに口を出すようになり、食べ物にうるさくなり、ズルズルがやめられなくなるばかりか、頑固でしかも天の邪鬼になる!?呑み屋、旨い物屋、古本屋、猫、インド服、パンク、ヒッピー、エコロジー…ヘンテコなものが集中する中央線。一度住んだらヤメられない中央線。その魔力を痛快に解き明かす!魔界(沿線の町)ガイドとしてもどうぞ。(Amazon.co.jp: 中央線の呪い: 本: 三善 里沙子)
あー、でもちょっと内容が違うなあ。これはこれで面白そうだけど。
(櫻木)
ゆりかもめや新幹線のように、全線ドアや柵で覆ってしまうことは不可能ではないと思うんですけどね…。
確かに中央線では、人身事故が多過ぎます。週に何度もあったりして「ああ、またか。迷惑だな」としか思えなくなりました。
われもわれもとと中央線で飛び込み轢断自殺するのはやめてもらいものです。
肉片は、警察官が拾う時が多いですが、駅員さんが拾う時もあるそうです。こういう酷い事実を周知徹底させて欲しいですね。
鉄道自殺は本当に迷惑でしかないです。
いつも自殺とは限らなくて、転落かもしれませんしね。人がバラバラになって死んでいくのに、「迷惑だな」としか思えないのも嫌なことですし、そもそも本当に迷惑だから困ります。
柵を作らないのは全く怠慢としか言いようがありませんね。