台風一過、本格的な夏の暑さがようやく訪れた今日の東京。かき氷で有名な目白の名店、甘味処『志むら』に行ってきた(連れて行かれた)。
ここの夏の売りはかき氷、しかも普通の「イチゴ」ではなく「生イチゴ」ということで、値段は750円。さてどんなものか、普通のイチゴかき氷に、いくつかイチゴが乗っているような感じかな、とのんきに想像しつつ、待つこと3分。やってきた。山が。
この衝撃的な写真。横にタバコの箱でも置いて大きさを比較させたいところだが、ゆうに30cm近くある氷の山だ。今夜が山だ。そして、イチゴソースは、階下で売っている、志むら特性のイチゴジャムソースだった。ごろごろと半ペースト状のイチゴの果肉の酸味を楽しみつつ、一口食す。うまい。
最近話題の台湾風かき氷のフワフワ感も楽しいが、やはりかき氷はこのかき氷がいい。そして、これはいいかき氷だ。製氷皿のキューブアイスで作る家庭のかき氷や、適当に作られた毒々しい色の出店のかき氷とは違う。氷屋の固い氷を目に沿って細かく削ったかき氷は、ガリガリする粒子がなく、このようにきめ細かく、まるで新雪のような涼味をもたらしてくれる。
これだけでかなりおなかいっぱいになってしまうのだが、この店には他にも食事メニューがある。と、奥の方のお一人様の女性がカレーを注文した。「甘味処で迷わずカレーとは…通だな」とチラチラ見ていたら目が合った。Mさんだった。Mさんは5年来のネット友人で、向こうもびっくりしてカレー吹いてた。世界は狭いなあ、と思った。
(櫻木)