コラム

先日ここで紹介した、インドネシア独立戦争を描いた映画『ムルデカ。』

YouTube – ムルデカ 17805 予告編

「どこで手に入るのか」というお問い合わせがありましたが、普通にAmazonで購入できます。
B000197HMO
ムルデカ 17805 スペシャル・エディション

レンタルではあまり見かけませんし、価格も2600円と意外と手頃なので、買ってしまってもいいのではないかと思います。3000円分の価値は余裕でありますよ、この映画には。


それにしても、この「商品の説明」は少々阿呆すぎて萎えますね。

商品の説明
Amazon.co.jp
太平洋戦争が勃発し、日本軍はインドネシア駐留のオランダ軍を駆逐し、同地を占領。島崎(山田純大)らは現地の若者たちに将来の独立を諭すべく青年道場を築き、彼らに厳しい訓練を課す。やがて終戦となり、オランダとイギリスが同地を再び占領しようとしたことから、青年道場の者たちはインドネシア独立=ムルデカのための戦いを開始。島崎らもともに立ち上がる…。
インドネシアと日本の複雑な関係性と、その中から同国が独立に至ったという歴史的事実を描いた戦争スペクタクル大作。日本の大東亜共栄圏政策が同国を独立に導いたとする製作サイドのメッセージには賛同しかねる部分もあるが、長期インドネシア・ロケによる戦闘シーンなどはなかなかの迫力。山田純大、保阪尚輝ら日本側キャストの武人的佇まいもいい味を出している。(増當竜也)

一体、大東亜戦争が東南アジアを開放、インドネシアを独立させたのでなくて、なんなんですか? 他に解釈のしようがあるのでしょうか。
この増當なる人物は職業ライター、映画批評家らしいのですが、こういう人は「リベラル」な姿勢を見せておくことが知性とでも勘違いしているのでしょう。(しかも「大東亜戦争が」じゃなくて、わざと「大東亜共栄圏政策が」と書いたりしているセコさ)

そもそも、商品の説明をするなら、手前の勝手な政治的主張なんぞ匂わすべきではないと思うのですがどんなもんでしょうか。
あんな駄文なら、こっちの「素人」によるレビューのほうが、100倍内容がよく伝わります。

92 人中、89人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
★★★★★ローレライとは比べものにならない?, 2005/5/8
By もののふ太郎

この手の日本映画には必ずある「あらら・・」が無かった。というより、あまり期待もしていなかったが最後までしっかり見れた。これほどの作品を今まで見ていなかった事が悔やまれる位に、勇気を持って創られた作品だった。こんな作品を創れない、創ろうともしない無能な監督達や映画会社。また、この作品の上映禁止運動をするような輩は勇気のない臆病者なのだろう。
戦闘シーンがチャチだと言われるが、恐らく限られた予算で創らされたであろうことを考えれば、全く見ごたえがあって満足できる。
あえて一言いうなれば、共に戦ったその他の二千人といわれる日本兵達に、もっとクローズアップしてもらいたかった。しかしこれは素晴らしい勇気だ!

なんとこの映画には、「市民団体」による上映反対運動があったのだ!

朝鮮人や支那人による反日映画には文科省やら文化庁から巨額の資金援助があり、こうした日本人とアジア諸国人の友好の役に立つ映画には反日グループの妨害活動が…。
こんな日本であっていいはずがない。心ある人は『ムルデカ』を買って、周りの人に貸しましょう。
Amazon.co.jp: ムルデカ 17805 スペシャル・エディション: 藤由紀夫, 保坂尚輝, 山田純大, 榎木孝明, 津川雅彦, 藤谷美紀: DVD

この映画が決して日本の一方的な押し付けでないことは、Youtube動画を埋め尽くすインドネシア人のコメントからも伺えます。
何よりの証拠には、先日書いたとおり、インドネシアの独立記念パレードでは、日本軍人の扮装をした人とインドネシア人がともにインドネシア国旗を掲げるセレモニーが行なわれています
それでもまだ「大東亜共栄圏の理想がインドネシアを独立させた」と言ってはいけないのでしょうか。

ちなみに、大筋としては史実どおりですが、映画なので脚色もあります。主人公の島崎中尉のモデルになった柳川中尉については、こちらの本に詳しいです。
Amazon.co.jp: 日本を護った軍人の物語―近代日本の礎となった人びとの気概: 岡田 幹彦: 本

(櫻木)