民主党政権

小沢一郎

小沢一郎

外交というのは、社交辞令の極致である。そこではプロトコル、外交儀礼は非常に大事なものであり、そもそもルールがなければ成り立たない。「1ヶ月」という期間を設定したなら、それを徹底させなくてはならない。「4~5日くらいならいい」という特例を認めたら「じゃあ6日」「1週間」と、ルール破りは際限が無くなる。また他国から「なぜ支那は例外を認めるのに我が国はダメなのか」と言われたときに返す言葉がなくなる。外交儀礼というのはそういうものである。

それなのに小沢は、「自らの権勢を国内と支那に示したい」という、チンピラレベルの自己顕示欲と権力欲を優先させて、国のルールを曲げ、あろうことか臣下の分際で天皇陛下に指示をし、国体の最重要機関である“天皇”を私的利用したのだ。
その傲慢が次の言葉に表れている。

「天皇に指示」する小沢一郎の傲慢

「30日ルールって誰が作ったの? 法律で決まっているわけでも何でもないでしょ。日本国憲法で天皇の行為はなんて書いてある?」

「天皇陛下の国事行為は、国民の選んだ内閣の助言と承認で行われる。それが日本国憲法の理念であり本旨だ。」
「天皇陛下のお体、体調がすぐれないというならば、それよりも優位性の低い行事はお休みになればいいことじゃないですか」

およそ天皇陛下の関わる祭礼や行事が数多ある中で、支那の共産党のオッサンと会うことよりも優位性の低いものなど存在するわけがない。つまりこの男はこう言っているのだ。
「天皇は内閣の指示で動くもんだ。内閣を動かしているのは俺だ。だから天皇は俺の指示を優先して動け」
脅威の三段論法である。自分が関白か天皇にでもなったつもりか、小沢一郎。

しかも、偉そうに日本国憲法の解釈をしているが、確かに占領憲法には「天皇の国事行為は、内閣の助言と承認を持って行なわれる」旨が書いてある。
しかし、国事行為である。
中国共産党のオッサンと会うのが国事行為であるとは、どこをどうひっくり返しても書いていない。悪事を屁理屈で糊塗しようとするからこういうことになる。

さらには、記者に「キミは30日ルールって誰が決めたか知ってるか、知らんだろう」と高圧的に問い詰めているが、このルールを設定したのは、誰あろう鳩山由紀夫その人である。
このルールが出来たのは自社さ連立・村山内閣。当時の幹事長が鳩山由紀夫。

「小沢一郎は『30日ルールはだれが作った』と記者にかみついている。30日ルールは1995年の自社さ政権、村山内閣でできたもの。この時に、文書でまとめられた。この時のさきがけの幹事長は鳩山由紀夫。鳩山総理もしらなかったとはいわなせない。

nikaidou.com: 1ヶ月ルール誰が作ったかって?鳩山由起夫だよ。バーカ。

バカだね~本当に。民主党は誰も彼もブーメランの達人だな。

外務省の怒り

前回記事で「民主党に」抗議の声を! と書いたが、外務省すらも民主党・小沢の横暴に憤りを覚えているようである。

別の外交筋はこう解説する。中曽根氏ら自民党の政治家は「われわれが『ルール破りはダメです』と説明したら理解してくれたが、民主党側は、まるで中国の走狗(そうく)となった」という。

また外務省幹部の一人は、一連の政府・民主党の動きをこう言い切った。
亡国政権。小沢氏の意向が背後にあるのだろう」

外交当局が、ときの政権を「中国の走狗」「亡国政権」とまで形容するのは極めて異例だ。

宮内庁、外務省…広がる懸念 「亡国」批判も 天皇特例会見問題 (2/2ページ) – MSN産経ニュース

外務省と言えば、チャイナスクールが力を持っていて、むしろ積極的に中共のご機嫌取りをしていた印象があるが、その外務省をしても今回の小沢の横暴はやり過ぎと感じた。日本人なら当然の反応と言えよう。
職員すらも「抗議をしてほしい」と異例の声をあげている。

天皇陛下に中共の習近平国家副主席との急なご会見を強要した問題で15日、私が外務省に問い合わせたところ、外務省側は相当数の抗議が寄せられていることを明かした上で、今回の件が完全に民主党上層部主導で、担当職員にアドヴァイスの余地すら与えられなかったと明言しました。

そして、今後このような事態を招かないためにも、国民の皆さんから多くの抗議をお寄せ願いたいと漏らしたのです。外務省としても「不甲斐なかった」と感じているのでしょう。

遠藤健太郎オフィシャルブログ

もはや「中共の走狗」と化した小沢一郎と、それに操られる鳩山首相は、日本の内閣とは呼べない。一刻も早く退陣してもらわなくてはならない。
マスコミも、遅ればせながら民意が民主党に味方しなくなっていることに気付きはじめている。
今こそあの非民主的な民主党政権に対して、良識の抗議の声をあげていくときである。

(櫻木)