民主党政権

日々明らかになる、鳩山首相の偽装献金と脱税の真相には驚き、呆れるばかりだが、首相は先月に海外要人との会談でこんな問題発言をしていた。
ブルネイ国王に対し、
「ブルネイには税金がないと聞いた。
 日本人もブルネイに移住したがるだろう。」

この発言は見過ごせない。単なる失言、軽率な発言で許せる話ではないと思う。

第一に、この発言はブルネイ国王に失礼である。まるで、ブルネイには所得無課税以外に見るべきところがないかのような発言で、馬鹿にしている。冗談にしてもあまりに低級だ。

また、この発言は日本国民を愚弄している。

税金がないからと言って、この美しい山河と清潔で住みやすい街からなるふるさとを捨てて、移住したいと思うような日本人が果たしてどれくらいいるだろうか。
鳩山首相の頭の中には、いかに脱税するかという思案しかないのだろうか。どうせ国民は金のことしか考えていまい、バラマキか減税をすればしっぽを振って支持率向上だ…そんな心の声も聞こえてきそうである。

普通の人は、税金をごまかそうなどとは考えたりしない。私はそもそも税金を払うことを“損”とは考えていない。
そもそも、税金がなければ近代国家は成り立たない。税収があるからこそ国家が運営され、各種インフラが整えられ、全ての国民が一定水準以上の日々の生活を送ることが出来る。そのための税金なら喜んで払おうと思っている。
(だからこそ、税金の使い方については厳しく監視する必要があるのだが、これは別の話)

しかし鳩山首相は、税金など出来れば払いたくない、国民も全てそう思っているはずだと思っている。これが果たして一国の首相のメンタリティとしてふさわしいと言えるだろうか。しかも、である。本人は実際に脱税行為まで行っている。公益世務、遵法の精神という、日本人が古来から、また近代国家となってから大事にしてきた価値観を完全に否定している。
こんな異様な思想を持っている人物を、総理大臣として戴いていていいのだろうか。いや、そもそも脱税、虚偽申告という犯罪を犯している容疑者が、いつまで総理大臣の椅子に座り続けるつもりなのだろうか。

【シンガポール=松本浩史】鳩山由紀夫首相は14日、シンガポールでブルネイのボルキア国王と会談し、個人に対し所得税が課せられていない同国の税制について、「国民に税金が課されていないと聞いた。日本国民もブルネイに移住したいと考えるだろう」と述べた。

 国民に課税している日本政府のトップとしては不適切な発言である上、首相自身は政治資金収支報告書の虚偽記載問題で、自民党の大島理森幹事長から「脱税の可能性がある」と追及を受け、「税はしっかりと払っている」と反論した経緯がある。加えて、首相自身の資産報告書などの記載漏れも発覚したばかりで、「軽率発言」とのそしりは免れそうにない。

鳩山首相が軽率発言。「日本国民も無税のブルネイに移住したい」 – MSN産経ニュース

「首相の座でママからお小遣いとはな…鳩山らしいよ、お坊ちゃん!」(シャアの声で)
「鳩山首相、ブルネイ国王と“税金談義”」:イザ!

(櫻木)