管総理が、またも自らが数年前に発したコメントで現在の自分を傷つけるという、高度なブーメラン技を披露した。

天災をストップさせるには政権交代！？

昔の菅直人：あい続く天災をストップさせるには昔なら元号でも変えるところだが、今必要なのは政権交代ではないか。

現在の管総理：「………。」
（度重なる災害と原発クライシスに関し、無為無策。原発視察を強行して現場を混乱に陥れ、あとの説明は枝野官房長官に任せっきり。）

あい続く天災をストップさせるには昔なら元号でも変えるところだが、今必要なのは政権交代ではないか。

菅直人公式サイト: 天災（２００４年10月23日）

お遍路帰りのスピリチュアルな発言ではあるが、とにかく政権交代さえ出来れば、理由は何だっていいし、「とりあえず」政権交代すること自体がゴールだったもんだから、民主党政権が全く機能しなかったのもむべなるかな、である。
天災よりおそるべきは、「人災」といったところか。

国債格付け問題ブーメラン

さてこの見事なブーメラン技は、2ヶ月前のS&P国債格付け問題でのオトボケ回答以来だった。

昔の菅直人：日本の国債に対するムーディーズの格付けが二段階下がった。財政悪化に歯止めがかからないと見られた結果。能天気な総理や財務大臣には分かっているのだろうか。

能天気な菅総理：格付け？ 始めて聞いた。そういうことには疎いので…。

能天気な総理や財務大臣には分かっているのだろうか。

菅直人公式サイト: 格付け（２００２年5月31日）

国債格下げ　菅首相「そういうことに疎いので…」
2011.1.27 19:40

菅直人首相は２７日夜、米格付け会社「スタンダード・アンド・プアーズ」が日本国債の長期格付けを「ＡＡ」から「ＡＡマイナス」に引き下げたことについて「初めて聞いた。本会議から出てきたばかり。そういうことには疎いので、改めてにしてください」と回答を避けた。

国債格下げ　菅首相「そういうことに疎いので…」 – MSN産経ニュース

本当に政権交代でもするしかないと思うんだけど、この脳天気な総理は今何を考えて権力の椅子に座っているんでしょうね。
今後も意表を突く所からブーメランが戻ってくるのを楽しみに待ちましょう。
いえ、早く政権崩壊することを期待しましょう。今回の震災で明らかになったのは、日本は政治が麻痺して首相が何もしない人でも、官僚や自衛隊、消防などの現場の人たちがいるから大丈夫、という現実でもありました。「あまり首相がころころ変わるのは良くない」という声もありますが、いてもいなくても変わらない首相だったら、いい人が見つかるまでいくらでも変えればいい。

（櫻木）