国防問題

13日、国際社会の非難を無視して、北朝鮮は「事実上のミサイル」人工衛星の発射に踏み切った。
日本では、かなり全段階からPAC3などミサイル防衛兵器の配備、また全国自治体などに知らせる警報システム「Jアラート」の用意などをバタバタと行なっていたが、それが全く機能しなかった。システム上、性能上の問題ではない。

例によって、人の問題だ。


どうやら総理官邸では、ミサイル発射の情報を把握していたにもかかわらず、「Jアラート」を作動させなかったらしい。


藤村官房長官は、Jアラートの作動など初動対応について、情報のダブルチェックに時間がかかったなどとして問題はなかったと強調しました。
 藤村官房長官:「(Jアラートなどの対応は)大体、想定通りだった。短距離ミサイルかもしれない。燃焼(実験)のみかもしれない。あそこに据えられた人工衛星と称するミサイルなのかどうかも、なかなか確認に時間がかかっている」
 そのうえで、事実上のミサイルがレーダーから消えて、日本に来ないと判断したのでJアラートは発信しなかったとしました。しかし、Jアラートは警戒を促すためのもので、発射された模様という段階で官邸から第一報が流れることになっていました。日本政府関係者は、アメリカの情報などから13日の発射の可能性は低いとみていて、今回は完全に不意を突かれたと漏らしています。
政府関係者「不意を突かれた…」官邸は情報出さず”

日本政府関係者「今回は完全に不意を突かれた」

何だこのコメントは…。
名前は明らかになっていないが、この程度の見識の人間が政府を運営しているというのは、誠にお寒い限りである。

いったい、実際に弾道ミサイルが領土に向けて発射された時にはどうするつもりだったのか。
この政府関係者は、「不意打ちでないミサイル攻撃」があるとでも思っているのだろうか。
北朝鮮が「来週、日曜日の午後3時頃にミサイル打ちまスムニダ。覚悟しておくッソヨ」とか教えてくれるとでも?

今回の発射騒動は、ある意味では絶好の避難訓練、ミサイル防衛予行演習の機会を北朝鮮がプレゼントしてくれたようなものだが、無能な日本政府はそれを完全に無駄にしてしまった。
それどころか、日本の危機管理体制が全くのザルであることを、世界中に露呈してしまった。

「平和ボケ」とかそういった状態を完全に通り越している。
この政府は、ボケている。一刻も早く、政権交代を実現させなくてはならない。

(櫻木)