韓国メディア“日本の右傾化進む”

10月26日 0時46分

東京都の石原知事が都知事を辞職し、新党を結成する考えを示したことについて、韓国のメディアは、「日本の政治の右傾化が進む」などと警戒感を示しながら伝えています。

このうち、通信社・連合ニュースは、石原知事の記者会見だけでなく、いわゆる従軍慰安婦問題に関連した、これまでの石原知事の発言を批判的に伝えたうえで、「石原氏が新党を立ち上げることで、日本の政治の右傾化が進むものとみられる」という見方を示しています。
また、ＫＢＳテレビも、石原知事を「日本の代表的な右翼政治家」と紹介しているほか、有力紙「国民日報」は、自民党の安倍晋三氏の総裁復帰などにも触れながら、「日本の政界の右傾化が進む」と結論づけています。

欧米のメディアも

また、欧米の主要なメディアも、「日本をさらに右傾化させるだろう」などと伝えています。
このうち、イギリスのＢＢＣテレビは、石原知事が国政に復帰するため辞職することになったと説明したうえで、「尖閣諸島を購入する計画をたてて中国を激怒させた」と短く伝えました。
また、ＢＢＣのニュースを掲載したホームページでは、石原知事の人物像について「挑発的な発言で知られ、中国を絶えず敵視してきた」と紹介しています。
また、アメリカの有力紙、ワシントン・ポストは「威勢のいい知事が新党立ち上げ」という見出しを掲げ、「日本政府は、尖閣諸島を購入しようとした石原知事を恐れて、中国との緊張を和らげようと、みずから島の購入に乗り出した。しかしその思いとは裏腹に、中国が激怒した」として、石原都知事の言動が日中関係の冷え込みにつながったと伝えています。
そのうえで、石原都知事が結成する新党については「日本をさらに右傾化させるだろう」と分析しています。
韓国メディア“日本の右傾化進む”　NHKニュース”

上記ニュースは、日本の公共放送機関であるNHKの報道だが、韓国のメディアが石原都知事の新党に対して「右傾化が進むと懸念」を示しているとしきりに訴えているものだ。
韓国のメディアが石原慎太郎氏の動向についてストーカーのようにワーワー騒ぐのはいつものことで、あそこは反日ストーキングが国是なので放っておけばよろしい。BBCは、中共がしきりに海外宣伝している主張を参考に事件の経緯を伝えた程度に見える。ワシントン・ポストに至っては、どこが書かせているのかしらないが、これもいつもの反日記事だろう。

日本の右傾化を警戒しているのは誰か？

それにしても妙なのは、NHKである。上記ニュースは、果たして「ニュース」といえるのだろうか。海外の反応を伝えるのも確かにニュースの一部ではあるが、これはNHKが自分の願望を海外の反応を借りて伝えているものではないのか…と考えるのは穿ち過ぎかもしれない。

「韓国の聯合ニュースが、石原新党で日本の右傾化が進むと警告しています！」
「韓国のKBSテレビは、日本の代表的な右翼政治家と言っています！」
「国民日報（）も、安倍晋三とともに日本の右傾化が進むと危機感を募らせています！」
「BBCは石原都知事が中国を激怒させた、挑発的な言動で中国を敵視していると伝えています！」
「ワシントン・ポストは石原都知事が日本を”さらに”右傾化させる、と批判しています！」

しかし実際、NHKにも朝日新聞にも「石原慎太郎は中国を敵視していて危険、日本の右傾化が進む！」という危機感を持っている人は多いことだろう。
このニュースも、ちょうど朝日新聞が投書欄を使って自分たちの言いたいことを代弁させるのと同種の報道に見えてくる。

日本は普通の国になろうとしているだけ

「日本の右傾化」については、依然藤崎駐米大使が反論したように、敗戦ショックで長年赤化していた超左翼国家である日本が、普通の国へと近づいているプロセスの途上にあるに過ぎない。
「オマエの国は性奴隷犯罪国家」と国家的名誉毀損を繰り返す野盗国家、日本に核ミサイルの照準をピタリと合わせ、領土的野心をむき出しに迫ってくる覇権的軍国主義国家、これらならずもの達に周囲を囲まれ、それでも顔色をうかがい、金を支払い、土下座をし続けないとしたら、それは最早国家ではない。

溶解寸前の日本という国家を守り、子どもたちの世代に引き継いでけるかどうかは、今、日本が正常に右傾化できるかどうかにかかっている。
日本には、これ以上左傾している余裕はないのだ。
これ以上左に傾けば、いずれ日本は滅ぶか、永久に植民地的奴隷国家の身分に落ちるだろう。

そしてもちろん、「日本の右傾化」を声高に警戒する勢力の目的はそこにある。

（櫻木）