「そんな認識だと心配」 井戸・兵庫県知事が石原氏批判
2007年04月09日18時43分
東京都知事選で3選を果たした石原慎太郎知事が8日夜の会見で「神戸の地震の時なんかは、(自衛隊の派遣を要請する)首長の判断が遅かったから、2000人余計に亡くなった」と発言した問題で、兵庫県の井戸敏三知事は9日の定例会見で、「失礼な発言だ」と批判した。
井戸知事は阪神大震災について「明け方の突発的な上下動が激しい地震で、多くの犠牲者が圧死だった。公的救済が入る前に、地域住民による救済が必要な状況だった」と言及。そのうえで「『関東大震災』が起こるとされている東京都のリーダーが、そのような認識だといささか心配だ。都民も心配で眠れなくなるのではないだろうか」と語った。
http://www.asahi.com/national/update/0409/OSK200704090042.html
実際、自衛隊の出動が抑止されたせいで被害が拡大化したことは、以前こちらでも書いたとおり。また、兵庫県は筋金入りの自衛隊排斥県としても知られる。
朱雀式 – 軍隊は国民を守らないのか?
(ちなみに、単に「首長」とだけ言った場合、通常は内閣総理大臣を指すが、都道府県知事等を指す場合もある。石原都知事がどちらの意味でいったのか、この短い引用ではわからないし、兵庫県知事がどう捉えて怒ったのかも今ひとつ不明。)
それにしてもこの井戸知事の
公的救済が入る前に、地域住民による救済が必要な状況だった
という発言。
じゃあ何か、
「救援は呼ばないので、お前ら勝手に自分たちで助け合ってくれ」
と? 自衛隊が憲法違反の悪い組織だからですか?
「どうせ圧死するのに救助しても無駄」とでも言いたいのか。
あんな震災を経験した地域の知事がこんなだと、県民も心配で眠れなくなるのではないだろうか。
(櫻木)