時事問題

安倍首相がとうとう慰安婦問題でブッシュに謝意を表明し、中韓による国際的な反日ロビー活動に屈した。

2007/04/28-01:19 安倍首相、従軍慰安婦問題で謝罪=米大統領、受け入れ表明
 【キャンプデービッド27日時事】安倍晋三首相は27日のブッシュ米大統領との会談で、従軍慰安婦問題について、「人間として総理大臣として心から同情している。慰安婦の方々がそういう状況になったことに対して申し訳ない思いだ」と謝罪を表明した。これに対し、大統領は「首相の謝罪を受け入れる」と応じた。
時事ドットコム:安倍首相、従軍慰安婦問題で謝罪=米大統領、受け入れ表明

「米下院議員の謝罪決議は相手にせず」と明言して喝采を浴びたのもつかの間、内外から激しい策動を受けてあっさりと「お詫び表明」してしまった安部総理。僕はこの発言に対して深い絶望と憤りを覚える。

首相が「同情」「そういう状況に対して申し訳ない」といった婉曲表現を使って、額面どおりの謝罪ではなくしようと苦心した表現上の努力は認める。しかし結果はどうか。ブッシュは「首相の謝罪を受け入れる」などと表明しているではないか。そもそも、アメリカの大統領に日本の総理大臣が謝罪する必要も被害事実も存在しないにもかかわらず、である。

念のため、実際に原語でなんと報じられているのか見てみよう。

“As I frequently say, I feel sympathy for the people who underwent hardships, and I apologise for the fact that they were placed in this situation at the time,” he said.
BBC NEWS | Asia-Pacific | Japan PM apology on sex slaves

英BBCのサイトである。見出しは「日本の総理、性奴隷について謝罪」とあるではないか。表現上の工夫など何の役にも立っていない! しかも、しかもである。日本では「慰安婦」とか、なんだか分かったような分からないような、「戦場売春婦」を指す言葉が使われているが、これは実は海外では「Sex Slave」と訳されているのだ。性奴隷! 日本は情報戦の致命的な疎さから、事実無根のこんな恥ずべき、謂れなき中傷を受け続けているのだ。

ちなみにこの発言については、「安部首相は謝罪していない」と、逆に一番正確に受け止めてくれたのは、当の韓国だったという皮肉。

2007/04/27-19:16 安倍首相「謝罪せず」と報道=韓国
 【ソウル27日時事】訪米した安倍晋三首相が米議会指導者との会談で、従軍慰安婦問題に関し「申し訳ないという気持ちでいっぱいだ」と表明したことについて、韓国の通信社・聯合ニュースは27日、安倍首相の用いた表現が謝罪のレベルに至っていないと批判的に報道した。
 聯合ニュースは米議会筋の話として、安倍首相が「sense of apology」を表明したと指摘。さらに、ワシントンの外交筋を引用し、この表現は英語には存在しないとした上で、「謝罪にははるかに至らないレベル」の発言だと伝えた。
時事ドットコム:安倍首相「謝罪せず」と報道=韓国

(櫻木)