Web論

今日は九十九の日にちなんで、WEBの話題に首を突っ込みます。
「無断リンク禁止」というのは、おそらく日本のネット文化に固有のドメスティック・ルールだろう。
最近もまたこの「無断リンク論争」株が上昇しているようだけど、これについては

  • リンクを禁止することなど出来ない
  • 見られたくなかったら公開するな(認証かけとけ)
  • 「無断リンク禁止って言うの禁止!」と禁止合戦しても不毛だから放っておけ

の3つで議論は終了するはずなので、特に言うことはない。しかしやはりモラル・エチケット、ネットルールのことになるとみんな熱くなるんである。

今後もこの手の話題は再燃するだろうし、おそらく無くなることもないだろう。
元々「無断リンク禁止」というのは、内輪系の趣味サイトや、イラスト、同人関連、初心者のホームページなど、あまり大々的にリンクされたくない、しかし認証製にするような知識もないネットワーク初心者が、自分達のローカルな交流範囲でリンクをするための宣言ルールだったはずだ。

しかしそうした人たちが、更新報告や日記を書いていたスペースを、更新の容易性からブログやはてなダイアリーのアカウントを取って行うようになる。するとそこで日記系、ニュース系、ブログ系のWWWスタンダード志向の人と価値観が衝突してしまうわけだ。そこで「無断リンク禁止」と声を大にして叫んでいるところを、屈強のモヒカン軍団につかまって炎上する、というのがパターンなので、不毛なことこの上ない。

最近もこんな人がいた。

「趣味で作っているフリーゲームのヘルプページ。アドレスはソフトのリードミーファイルに記載している。私のサイトの閲覧者は私のゲームのプレイヤーだけにしておきたいので、無断リンク禁止! 」

これまた心底阿呆らしい話であって、本当にプレイヤーだけに見せたいならば、.htaccessでアクセス認証でもかけて、リードミーファイルにパスワードを記載しておけばいいだけの話。

認証ページは、普通のサーバーならファイルを一個置くだけで作れる。
参照:.htaccessの小技編 – アクセス制限ベーシック認証~パスワードでページを守ろう~

(あ。「見られる/読まれるのが嫌」じゃなくて、リンクされること自体が嫌だったら認証かけてもダメなのだろうか)

(櫻木)