いやあ、とうとう始まりましたね。戦争。
支那ではひきつづきトルキスタンのイスラム戦士がゲリラ戦をしかけようとしているようですが、グルジアでロシアとの全面戦争、アメリカと衝突の可能性が出てきて、オリンピックどころではありません。
日本時間で昨日の夜25時(9日1時)頃から軍事衝突が本格的になり、各国は一斉にこのニュースをトップ扱いで報道、オリンピック一色なのは日本だけ、だったようです。
【モスクワ=遠藤良介】ロシアでの報道によると、グルジア軍は8日未明(日本時間同)、同国北部で事実上の独立状態を享受する親露分離派地域、南オセチア自治州への大規模な攻撃に乗り出した。すでに自治州内の5つの村落を占拠、戦車部隊が州都ツヒンバリを包囲し、制圧に向かっている。同自治州では多数の死傷者が出ている模様だ。
(「グルジア、南オセチアに開戦 州都制圧へ激しい攻撃」世界から‐ヨーロッパニュース:イザ!)
グルジアとは? オセチアとは?
グルジアは旧ソ連から91年に独立した共和国です。NATOへの加盟推進、ロシア語教育の廃止など、反露親米路線をとっており、ロシアとは近年対立を深めていました。
一方、オセチア自治州は、オセット人の居留地域です。ロシアとグルジアにまたがる形で、オセット人の住む地域があり、ロシア側は親ロシアのオセチア共和国、グルジア側には南オセチア自治州がありました。南オセチアはグルジアの民族主義に反発し、独立運動を展開して事実上の独立を果たしていましたが、国際的には国家として承認されていません。
アメリカ→ グルジア vs オセチア ←ロシア
南オセチアはグルジアからの独立、親露の北オセチア共和国との合流を目指していましたが、それを快く思わず、「南オセチアはグルジア領」との姿勢をとるグルジア軍が南オセチア自治州に侵攻しました。
ところがそこにロシアから派遣されていた平和維持部隊が巻き添えで死亡してしまったので、プーチン激怒。北京の開会式会場から「報復」を支持、ロシア軍の軍事行動が発動されました。
しかし逆にグルジアにはアメリカから派遣されていたアメリカの軍事顧問団がいて、彼らが死んでしまったため、米露間での緊張も高まっているようです。
今のところ、今後の展開がどうなるかは全く予断を許さない状況ですが、少なくとも一つだけ言えるのは、運動会どころじゃない、ということです。
(櫻木)