コラム

yasukuni2008公約どおり靖國神社に参拝してきました。

ところが九段下の駅を出ると、途端にものものしい機動隊と拡声器のヒステリカルな女性の声が聞こえてきました。


「靖国神社、はんたーい!靖国神社を無くそう! 戦没者追悼施設を廃止しよう!」
革命的何とかの会と称するこの極左団体は、周囲の人の顰蹙と冷たい視線をあびながらも、機動隊に厳重警護されながら街宣車で金切り声を撒き散らして交通を妨害して通り過ぎていきました。その主張の内容の悪質さもさることながら、珍妙な格好をして練り歩くものの中に、昭和天皇のご龍顔を毀損して悪魔のようにコラージュした不敬千万なものもおり、憤りを覚えました。

こんな奴らが平和な日本でのうのうと阿呆面さげて、趣味の日本毀損をしていられるのも、英霊達の働きと、昭和天皇の平和のためのご活動のおかげです。
靖国に祀られている英霊達は、こんな奴らを守るためにも死んでいったのかと思うと、生きている僕もやりきれない思いがしました。

yasukuni2008

気を取り直して、保守団体の「移民反対」や「河野発言撤回」の署名を応援しつつ、参道へ向かいました。
そこには平和を愛し、国思う善男善女が集っていました。また、鳥居をくぐると外の喧騒とはうってかわって、みな静かに、粛々と参拝をしていました。

多くの人たちがそうしているように、僕も右手にある木陰を歩かず、炎天下の参道を歩きました。水もろくにない炎熱の孤島、猛暑の密林に倒れていった英霊達のことを思うと、そうするのが正しいような気がしたからです。

「掛けまくも畏き英霊達の大前を拝み奉りて畏み畏みも白さく
 英霊達の猛く尊き御働きによりて大東亜ことごとく独立したり
 なほ日本にも平和と真の独立がもたらされる日まで導き給へと
 直き正しき眞心もちて、誠の道に違ふことなく 
 世のため人のためにつくさしめ給へと 畏み畏みも白す」

朱雀式オリジナル祝詞を奏上し、『英霊の言の葉(1)』を買って帰ってきました。
英霊の言の葉は、靖国に祀られている英霊(戦死者)達の遺書をまとめた小冊子です。収録されている文章はどれもあまりに立派で、現代の若者には到底ここまでの教養、覚悟、愛と勇気に満ちた文章は書けないと思います。編集者の恣意的な検閲がなされた反戦平和本『きけわだつみのこえ』よりも、こちらを読んだほうがよっぽど戦争と平和、日本の過去と未来を考える上で役に立つと思います。

その中より、一編だけご紹介します。

グアム島の遺書

海軍軍属 石田正夫 命
三十七才

 昨夜子供の夢を見て居た。父として匠に何をしてきたか。このまま内地の土をふまぬ日が来ても、何もかも宿命だと諦めてよいだらうか。おろかな父にも悲しい宿命があり、お前にも悲しい運命があったのだ。
 強く生きてほしい。そして、私の正反対な性格の人間になつて呉れる様に切に祈る。

合掌

三月○日 内地の様子が知りたい。聞きたい。毎日、情勢の急迫を申し渡されるばかり。自分達は既に死を覚悟してきてゐる。万策尽きれば、潔く死なう。

本日の○日ごろが、また危険とのことである。若し玉砕してその事によって祖国の人たちが少しでも生を楽しむことができれば、母国の国威が少しでも強く輝くことができればと切に祈るのみ。

遠い祖国の若き男よ、強く逞しく朗らかであれ。
なつかしい遠い母国の若き女達よ、清く美しく健康であれ。

遠い祖国の若き男よ、強く逞しく朗らかであれ。
なつかしい遠い母国の若き女達よ、清く美しく健康であれ。

現代に生きる私たちは、せめてこの世紀を超えた声に応えなくてはならないと思います。

(櫻木)