時事問題

福田元首相の退陣は、ここ1年間の日本の政局で一番良いニュースでした。確かに本人が自賛するとおり、公明党の面子も民主党の総裁選も潰しつつ、辞め時としては絶好のタイミングだったと思います。
しかし、それはそれとして「任期途中で申し訳ない」くらいの一言はあってしかるべきナンじゃないかと思うんですが…。あの他人事総理には、そんな責任感は皆無のようです。

 「ありがとうございました。福田康夫です」と題したメルマガ第46号。まずは「厳しい批判も温かい励ましも、毎週寄せられるご意見は政策を進めるための原動力となった」と読者への感謝の気持ちを述べたが、辞任の理由については「国民の皆さんのための政策をより力強く進めていくためには、新しい体制を整えるべきであると考えたから」というだけで、詳しい経緯や心境には触れずじまい。任期途中で政権を投げ出したことに関する謝罪の言葉は、辞任を表明した1日の記者会見時同様、一切なかった。

 首相のメルマガは今回が最後。任期はまだ2週間余り残されているが、毎日行っていた記者への“ぶらさがり会見”も辞任会見後、拒否しているため、国民に対する説明責任を果たす機会はほぼなくなった。

 それでも当の本人に首相としての責任感はまるでなし。内閣府で開かれた政府の「公文書管理の在り方に関する有識者会議」(座長、尾崎護・元大蔵事務次官)では、厳格な公文書管理の必要性を自らの退陣に引っかけ「2008年に急に首相が辞めちゃったことが100年たっても1000年たっても分かるようにしなければならない」と軽口で説いて笑いを誘うなど、お気楽さは絶好調。
国民への謝罪なく福田メルマガお気楽終了(社会) ― スポニチ Sponichi Annex ニュース

前回の総裁選で、福田康夫を担ぎ出した人は全員猛反省するべきでしょう。この男は、せいぜい官房長官どまりの器でしかなかったんじゃないかと思います。

最後の会見で、記者から「総理の発言はいつも他人事に聞こえる」と言われた福田総理は「私は自分を客観的に見ることができる。貴方とは違うんです!」と言い放って席を立ちました。

博士は言います。

ご自身を「客観的に見ることができる」のであれば、その職責に適わず、と事前に自ら判断して、総裁、首相の職は辞退して然るべきではなかったのか。第58人目の首相就任時に、ほくほくと笑んでおられたのは「どなた」であったか。年末の流行語大賞「表彰式」には、是非、福田康夫氏を。
総裁選と民主党 博士の独り言

ああ、ごもっとも。

次の総理に望むのは、とにかく日本国と日本人のことをまず第一に考えてくれる人。
公人として、総理大臣として靖国神社に参拝できる人。
中韓に金を貢がない人。
任期を最後までやりぬく人。

どれも一国の宰相として、あまりにも当たり前のことだと思うんですけどねぇ…。

(櫻木)