中川財務相が、G7の会合後の記者会見で「意識が朦朧とした状態」で醜態をさらした件で、マスコミ、野党から徹底的に糾弾され、とうとう辞意を表明した。
今回のG7でも、会合自体の内容は日本の財務大臣として悪くないものだったし、「闇法案」とも戦ってきた真っ当な政治家だった。崩壊寸前の麻生内閣を支える柱ともなるべき人材でもあっただけに、「惜しい」と感じてしまう。
あの朦朧会見が、酒か、薬か、陰謀か、その真相の追求はまたの機会にするとして、この一連の騒動を見ていて、リンカーンとグラント将軍の逸話と、それを紹介したP.F.ドラッカーの言葉を思い起こさすにはいられなかった。
グラント将軍は、南北戦争時の最高司令官だったが、酒で問題を起こすことが多かった。リンカーン大統領は参謀から「彼をクビにしますか」と訊かれてこう答えた。
「とんでもない。彼は有能だ。」
人のマネジメントとは人の強みを発揮させることである。人は弱い。悲しいほどに弱い。問題を起こす。手続きや雑事を必要とする。人とは費用であり驚異である。しかし、人はこれらのことのゆえに雇われるのではない。人が雇われるのは強みのゆえであり、能力のゆえである。組織の役目は、人の強みを成果に結びつけ、人の弱みを中和することにある。
成果を上げるためには、強みを中心に据えて異動を行ない、昇進させなければならない。人事に於いては、人の弱みを最小限に抑えるよりも、強みを最大限に発揮させなければならない。リンカーン大統領は、最高司令官の人選にあたって、グラント将軍の酒好きを参謀から注意されたとき、『銘柄がわかれば、他の将軍たちにも贈りなさい』と言ったという。
マネジメントとは、人にかかわるものである。その機能は人が共同して成果を上げることを可能とし、強みを発揮させ、弱みを無意味なものにすることである。
P.F.ドラッカー 『マネジメント – 基本と原則』
人は弱い。悲しいほどに弱い。問題を起こす。
しかし、人は弱さではなく、強みと能力によって仕事をし、組織に貢献するのだ。
日本のために働く者を敵視する売国政治家と、働かないで日本人の金だけを奪い取ろうとする外国勢力と、その尻馬に乗る亡国のメディアと。
抗いきれずにまた一人、有望な閣僚が辞めていく…。
(櫻木)
■中川財務相失脚につきまとう陰謀説-今の政局混乱はアメリカの思う壺?
こんにちは。中川財務相失脚によって、誰が一番得をするのでしょうか?私は一番はやはり、アメリカだと思います。現在アメリカの覇権は弱まりつつりあります。そんな最中に、アメリカが最も望む日本像は、経済的には強力で金払いはいいが、国力は弱体化していて、世界・特にアジア地区でリーダーシップを発揮できないので、飼い犬のようにアメリカのいうことをきき、アメリカの覇権には全く影響のない国というところだと思います。こうした背景からみると、この陰謀説あながち、全く根拠のないものではないと思います。陰謀があったなかったに限らず、現状の日本の政局はアメリカの思う壺だと思います。詳細は是非私のブログをご覧になってください。
やはり、「バイ・アメリカン」などアメリカの保護政策に対抗する姿勢が邪魔だった、ということなのでしょうね…。日本がアメリカのくびきから解き放たれる日はいつになることやら。
ブログ、拝見させていただきます。