麻生新内閣誕生からこっち、ずっと分からないことがあったんですが、ようやく謎が解けました。
新聞各紙どの報道を見ても、「10月解散、総選挙」とか報道してるんですが、誰が決めたとかどこでどう発表されたとかがよく分からない。そもそも、解散というのは「伝家の宝刀」などと形容されたりもするとおり、首相の特権だったはず。
でも麻生首相から「解散総選挙」という発言がされた形跡はなさそうなのに、日程だけが一人歩きをしている…。今総選挙なんてしたら、最近印象の悪くなっている自民党に不利なだけなはずなのに、はて?
と思ったら、なーんだ。外野やマスコミが勝手に作ってたわけですね。
麻生首相や細田幹事長ら自民党執行部が、米国発の金融不安とそれに伴う国内景気悪化への対応を優先させるため、「10月21日公示―11月2日投開票」の日程で準備していた衆院選の先送りを検討していることが30日、わかった。
(自民執行部が衆院選先送り検討、追加の経済対策も : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞))
「解散しないということが、30日、わかったお」(キリッ)
/ \ /\ キリッ
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なんて言ってますけど、勝手に「する」とか言っておいて否定されたら「やっぱり辞めたらしいお!」とか言っているわけです。
実際、麻生首相はこんな発言もしていたようです。
2008年10月02日 takhasegawa 確かに、麻生さんは総裁選の段階からTVで(たしか報道2001)「最低でも補正予算が通るまでは解散しない。解散の話が出ているが、朝日新聞が勝手に書いただけでしょ?」と明言してた。
昔、森元首相は、新聞に「周囲に辞意を漏らした」と報道されてから本当に辞任に追い込まれることになりましたが(恐怖新聞か?)、そんな手がいつまでも通用すると思ったら大間違いです。今ではWebで情報を検証するネット層でなくとも、マスコミの報道が真実ではないことに、多くの国民が気付き始めています。
戦前も、日支事変、太平洋、大東亜戦争と、戦争への気分をあおり続け、日本を戦争に引きずり込んでいく世論形成に最も大きな力を果たしたのはマスコミでした。戦後は手のひらを返して国家権力を批判する側に回りましたが、やってることの本質はたいして変わりません。世論の誘導と「報道の自由」を盾に取った報道テロと自己の権力化。
以前、「マスゴミ」と呼ばれることに悩む記者のコラムがありましたが(「マスゴミ」と呼ばれ続けて:ITpro)、まずは「事実を事実として普通に報道する」という、報道機関の本義に立ち返って欲しいものです。
イデオロギーに染まったアジビラには、もううんざりなのです。
(櫻木)