日本各地で、日中関係の正常化に向けた努力がなされている。列島を吹き荒れた反中、反・胡錦濤、チベット支援の嵐だ。
これまでの戦後日中関係と言えば、
・日本の要人が訪中→反日デモ
・中共の要人が訪日→媚中報道
という歪な形が基本とされていた。
ところが今回、この「中共の要人が訪日」に対して、日本側がデモを行なうという歓迎すべき流れが追加された。
デモの内容や参加主体は様々で、主張も「反中」「チベット解放」「愛国」と様々だが、これは戦後史に残る事件になるかもしれない性質を持っている。
理由は3点ある。
まず、政府やマスコミが相変わらず中共追随の姿勢を露わにし、民意との差異が決定的になったこと。大東亜戦争末期に見ることができるように、民意を無視して暴走した
そしてこの反対運動が中共の反日デモのような、独裁政権によって「作られたデモ」ではなく、自然発生的にネットの連帯を元に立ち上がったデモであること。
次に戦後ようやく日本が中共に表だって「NO!」を突きつけられるようになったことが挙げられる。
長野事件における、支那人の暴行を見てみぬフリをする警察の対応は、多くの日本国民に脅威を与えたが、その後の方針はこのように貫かれていた。
警備方針について、警察幹部は「胡主席への直接危害を防ぐのは当たり前。車窓越しや徒歩移動中、見聞きしたことで主席に不安や不快感を抱かせること自体、外交問題化する可能性がある。抗議行為や音を一切、見せず、聞かせずの警備が必要だ」と明かす。
(唐招提寺・法隆寺に抗議殺到 胡錦濤主席6日来日(産経新聞) – goo ニュース)
「不快感を抱かせること自体、外交問題」「抗議行為を一切見せず聞かせず」! ここまでへりくだってどうするんだろうか。日本は中共の保護国か? 来賓に向けて、あえて抗議デモを見せるようにする政治効果なんて、アメリカでもイギリスでもどこの国でもやっている。
そもそも、中共だって韓国だって、日本の首相が来訪すれば、デモをする旗を焼くのやりたい放題ではないか。
日比谷の松本楼では激しい抗議デモが行なわれ、なりやまないシュプレヒコールの中、胡錦濤は抗議を避けて裏門から立ち去った。(胡錦濤、裏門から去る)
中共の外交筋は不快感を示しているようだが、まさに「計画通り」である。
東京都内で行われた抗議活動に対して、中国外務省の秦剛報道官は「チベット独立勢力の妨害行為は、日中関係の発展の流れを止められない」と述べ、不快感を示しました。
(櫻木)