政治

とうとう衆議院が21日の本会議で解散し、これをもって40日間にわたる総選挙が事実上スタートした。

小泉元首相のパフォーマンス選挙で大躍進してから4年。おそらく前評判で伝えられているとおり、自民党は大幅に議席を減らすだろう。民主党政権成立というシナリオも充分ありうる。
自民党は固陋で無策な利権集団、民主党はクリーンな政策集団。手を変え品を買え、印象報道を行なうメディアスクラムの浸透度は予想以上に深刻だ。実家の母親も、「一度くらい民主党にやらせてみればいいんじゃない?」とおきまりの文句を口にしていた。

一度くらいが命とり

特定外国人参政権や移民政策など、民主党の推進する売国法案を通過したら、10年単位、100年単位で日本は国策を誤ることになる。しかし、もし民主党政権が1年しかもたなかったとしても、法案は一度成立してしまったら覆すことはとても難しい。
「一度くらい」が取り返しの付かない結果になるかもしれないのだが……。
朱雀式でも細々と民主党のおかしさを指摘してきたが(民主党は日本破壊党 | 朱雀式これが民主党の正体だ | 朱雀式友愛のお花畑に住む民主 | 朱雀式)、マスメディアを上げての大応援の前にはネットの発信も苦戦を強いられる。そしてネット層は選挙にあまり行かない。

公明党と手を切れる

しかし逆にポジティブな部分を考えれば、政権与党の座から降りることによって、自公連立も解消されるだろう。そもそも自民党は一応「保守」を掲げる政党だったはずで、人間革命を標榜する創価の私党である公明党と相容れる余地はまったくなかったはずなのだ。しかし公明党の選挙テクニックと信者票を目当てに、自民党は公明党にずるずると癒着してしまった。
政権与党の座に、カルト宗教が居座っている。ちょっと考えればこれほど不気味な状況はないのだが、近年ではみんな若干麻痺してしまっているような気もする。
今回の選挙で、政権の座から公明党を駆逐できる、と考えれば、これはこれでいいのかもしれない…。

政界再編を期待する

偏向メディアが恣意的な情報操作を繰り返しても、真っ当な日本に期待する保守票は未だに日本の半分以上はあるだろう。しかし、公明党への嫌悪感で自民党から離れていった保守層もまた相当数に昇るものと思われる。
しかし結党の理念やアイデンティティを喪失した自民党に、もはや「保守」としての期待を託すことは難しい。平沼新党でも鳩山新党でも、そうした保守層の受け皿となる、まっとうな政党に期待している人は多いのではないだろうか。


うーん。ちょっとここまでの閉塞感はいかんともしがたく、「軍事政権しかない」とするあるブログの主張にも、さもありなんという気がする。
25年後に桜木新党(皇民党)が政権を取るまでもうちょっと待っててください。

(櫻木)