今年も行って参りました靖国神社、光の祭典みたままつり。
境内を埋め尽くす光の洪水は、東京の夏の風物詩ですね。僕のみたままつりへの参加も3年目になり、月日が巡りゆく早さをしみじみと感じるようになりました。
鳥居にさしかかると、凄い人出なのが見て取れますね。まずは例年通り、入り口付近の飲食スペース付き露天にて、ビールと岩魚の塩焼きで乾杯。
人でごった返す参道を進んでいくと、提灯が一面に並んだ、みたままつりならではの光景が広がります。ここに掲げられているのは、大型献灯。
太平洋の激戦地の献灯は、慰霊観徳講。戦没者の遺族や慰霊の基金から献灯されたものでしょうか。
こうして見ると、本当に色々なところで戦いが繰り広げられたのですね…。
国体護持塾という大きな提灯の下に、真保守市民の会の提灯も。
そして幻想的にライトアップされた二の鳥居をくぐると、そこは境内です。
お待ちかね、みたままつり第二の名物、各界名士の揮毫による懸雪洞です。
懸雪洞(かけぼんぼり)
捨てよ 万歳童貞
―漫画家 小林よしのり
若鷲の 御元に集え 日の御子よ
我等で起こさん 君のこの国
―漫画家 畠奈津子
継続は力なり
―漫画家 森田拳次
小林よしのりの雪洞は、新年の一般参賀で初めて「天皇陛下万歳」の万歳をした、というエピソードからですね。(読んでない人に伝わるだろうか)「手のひらが向き合うように堂々と上げる」という万歳の心得が書かれています。手のひらを前に向けると「降参」になっちゃいますからね。
色々な人の寄せ書きが書かれている畠奈津子氏の雪洞。この人はどんな漫画家だろう、と調べてみると、一時期小林よしのりのアシスタントをしていたものの(なっちゃんという名前でゴー宣にも登場)、軋轢が生じてアシスタントをやめた方ですね。南京大虐殺の漫画などを描いています。
ただそれ以来、畠奈津子氏のサイトの掲示板に小林よしのりの話題を書くと削除されるなど、ちょっとわだかまりがあるようで、でも漫画家というくくりで並べて飾られてしまって、当人はこれを見てどう思うんだろうなぁ。
魂想
―俳優 的場浩司
丹心 七生ヲ期ス
―学者 渡辺昇一
(吉田松陰辞世の句)
―崇敬者総代 小田村四郎
的場浩司氏も、毎年みたままつりの雪洞を書いているおなじみの方ですね。渡辺昇一先生は、保守論壇で色々な本を書いている先生です。小田村四郎氏は、調べてみると吉田松陰先生の子孫にあたる方でした。
政治家としては、安部元総理の雪洞もありました。
寂然不動
―元内閣総理大臣 安部晋三
国
―朝青龍
白鵬
―白鵬
決断一瞬
―木村庄之助
相撲コーナーからは横綱対決。書では白鵬のほうがうまいかも。 しかし自分の名前だけってどうなのよ、と考えると、「国」という趣深い字をテーマに選んだ朝青龍に軍配を上げたいと想います。
行事の木村庄之助氏は「決断一瞬」格好良い。おそらく日本でもっとも瞬時の判断が問われる職業の人が語る重み。35代目の看板は伊達じゃないですね。
琴欧州も白鵬と同じく、自分の名前を書いただけ…。こうしてみると、朝青龍はさすがなのだな。というか白鵬も琴欧州も、一昨年のみたままつりも自分の名前だったよね…。(平成19年 『靖国 みたままつり』に行ってきた | 朱雀式)
おまけ みたままつりの攻略法
みたままつりはとにかくすごい人手なので、ストレスなく楽しむにはコツが必要です。
食料は片手で食べられるものを買え!
お好み焼きなんかを買ってしまった日には、ビールとお好み焼きで両手がふさがってしまって何もできなくなります。あと、熱くて手に持っていられない。座ったり置いたりする場所もないので、歩きながら食べられるフランクフルトや串焼き、せいぜいたこ焼くらいの手軽に食べられるものを買いましょう。
座れる出店をうまく活用せよ!
参道には何店か、スペースを広く取って椅子と机を用意している店があります。お好み焼きや焼きそばなど、場所を取るメインディッシュはこうした店で食べておくのが吉。他の店で買った物を持ち込むのはかなり難しいです。
お化け屋敷は入っておけ!
今ではほとんど見られなくなった、人間がお化け役をやっている昔ながらのお化け屋敷が毎年あります。ある種の伝統芸として、体験しておくべきです。
僕も今年はいやがる彼女を説得して入ってみました。中はベニヤ板や黒い布で仕切られたアナクロなお化け屋敷、出てくるお化けも覆面+白いシーツを被った人という伝統的なお化け。プログラミングされたものとは違う、人間ならではのアドリブの効いた脅かし方に悲鳴が続出していました。(途中であまりの恐怖に先へ進めなくなった人が僕らに合流してきて、5~6人の大集団に)
ちなみに今年のテーマは「八幡の藪知らず」。
これは千葉県市川市の本八幡にある禁忌の藪(森)のことで、かつて徳川光圀がここに立ち入って道に迷って死にそうになった、というエピソードからですね。
ご老公、死にそうな顔してます。
献灯は前もって!
献灯は、小型のものならば2000円から出来ます。ここへ来る度に僕も献灯したくなるんですが、最終日に献灯してもなぁ、ということで毎年「来年こそは」と思いつつ今に至ります。
ではいつから受け付けて居るんでしょうか。神職の人に「来年の分はいつから受け付けてるのか」聞いてみると、「いつでもいいですよ。なんでしたら今でも」ということで、これは随時受け付けていたのでした。
思い立ったときに、「来年のみたままつりに」といって献灯しましょう。
日付に注意せよ!
みたままつりは7月13日から16日。年によっては全て平日なので、注意と覚悟をしておきましょう。ちなみに来年も平日で、火~金のようです。
(櫻木)
>小田村四郎氏は、調べてみると吉田松陰先生の子孫にあたる方でした。<
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ブログ主さん、はじめまして。
あなたに是非観て頂きたいものがあります。
『凛として愛』という映画は、ご存じだと思いますが、
その制作に携わった映画監督、泉水監督の遺書ともいうべきお手紙を
下記に記載させて頂きます。この中に、小田村氏の事が書かれています。
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何気なく、雪洞の人名で調べただけでしたが、このようなことは知りませんでした。
有益情報ありがとうございます。
もし、読みずらかったら、
下記のブログで読んでみて下さい。
http://politiceconomy.blog28.fc2.com/blog-entry-735.html