コラム

七夕です。学校、会社、近所の商店街…、そこかしこに笹の葉がサラサラと軒端に揺れていますね。
僕も昔は「1年に1回しか逢えない星が、地上の願い事なんか叶えてる暇あるのか?」なんてうそぶいているようなクソガキだったんですが、最近は大人になったので真摯な気持ちで短冊に向かっています。

会社の近くにある恩賜公園にも笹が飾られていたので、早速「一筆奏上!」してきました。

今年の願いはこれ。

祈皇国弥栄

祈皇国弥栄

皇御国(すめらみくに)の弥栄(いやさか)を祈る。日本の平和がいつまでも続くように、という意味です。
他の短冊を見てみると、やれ「大金持ちになれますように」だの「素敵な彼氏ができますように」だの、現世利益を祈る短冊ばかり。「家族が幸せでありますように」とかならまだいいんですが、そもそもこういうのは自分の欲を吐露するところではなくて、人智を超えた祈りを捧げるものでしょう。金を稼ぎたい、恋人が欲しいなら自分で努力すればいいし、家族で仲良くすればいいじゃない。

かといって、「世界の平和」とか祈るのはいかにも偽善的というか地球市民的でうさんくさい。
だいたい、中共が日本に何百基もミサイルの照準を合わせ、北朝鮮からも核の恫喝を受け、日本では特定外国人参政権や移民の問題があり、国内外で日本の独立が脅かされているこのご時世に、世界平和も何もあったもんじゃありません。それは「平和を愛する諸国民を信頼して…」とか言っているどこかの国の占領憲法のようなものです。ウイグルの悲劇は、遠い国の話ではないのです。

四方(よも)の海 皆同胞(はらから)と思ふ世に など波風の立ち騒ぐらむ

言わずと知れた、日露戦争を前にした明治天皇の御製(ぎょせい)です。日本は昔から常に周辺国との友好と極東地域の安定を希求してきたのに、なぜか日本の周りの国はいつも戦争をしたがる。

願わくば、素直に世界平和や宝くじの当選を祈ることができるくらいに、日本が平和になりますように…。

(家内安全は、それはそれで別の笹に書きました!)

(櫻木)