コラム

洗顔の方法を一新してから約1年経つ。肌の調子は非常によく、吹き出物などは全くできなくなった。

僕は中学のころからにきびに悩まされていて、にきび用の洗顔フォームを使ったり、へちまで顔をこすってみたり(痛い)、色々試したけど、あまり効果は上がらなかった。

あるとき、「洗顔フォームよりむしろ普通の石鹸の方が良い」という説を聞いて、それ以来はなんとなくずっとそうしていた。プチ日記の名倉さんが書いていたような、まさにこういう荒い方だ。

 顔を洗うとき、世の女性たちは洗顔フォームなるものを使うようだが、男性はその限りではない。たいてい石鹸でそのままゴシゴシ洗顔して、ハイおしまいである。ふふふ、男は楽チンでうらやましいじゃろう?

 …てな話をぼくがしたところ、一斉に驚かれたので、こっちが驚いた。

 女性社員一同:「ええーっ、そんなの顔面がつっぱるでしょう!?」

 そんなもん決まってますやんけ。風呂から上がって顔面がつっぱってきたら、思い切り「ニッコリー!」と笑顔を作るんである。こうすれば、つっぱりなんて即刻で解決する。風呂上りには一度、満面の笑みを作るのが日課なのだ。
2005年1月のプチ日記 1月5日(水曜) 深夜

そして僕が1年前から採用している洗顔方法は、「水(ぬるま湯)のみで顔を洗う」という、単純明快なものである。

それまでは、とにかくにきびやテカりが怖いので、さながら皿洗いのように「キュッキュッ」となるくらいに「キッチリ」洗わないときがすまなかった。皮脂は敵だった。

しかし、こうしてせっせと洗っても、やっぱり皮脂は分泌されてテカるもんである。というより、逆効果だったようだ。人間の体には、ホメオスタシスという、その状態を常に一定に保とうとする力がある。

通常の皮膚の状態として適切な皮脂まで根こそぎ洗い流した状態になると、ホメオスタシスが働いて、余計に皮脂をせっせと補充しようとするようなのだ。

水でしか洗わないと、当然ある程度皮脂は残るが、だからといってにきびができたりもしないし、あまりテカることもない。皮脂は敵ではなかった。

この考え方は、分裂勘違い君劇場の次の記事に多大なるヒントをいただいた。

冷静に考えてみれば、石けんで皮膚の脂を奪い取ってから、

保湿クリームで人工の脂を補給するなんて、正気の沙汰ではありません。

シャンプーとリンスと石鹸は使わない方がいい – 分裂勘違い君劇場

あ、ただしこれは化粧をしない男性向けの方法ですね。

(櫻木)