時事問題

山口の、母子殺害事件の元少年に死刑判決が下された。

その計画的で卑劣な強姦殺人の手口と、幼児までをも手にかけた残虐性、そして裁判では反省したフリをしつつ、影ではいけしゃあしゃあと「無期はほぼキマリ、7年そこそこに地上に芽を出す」(被害者に対して)「ありゃー調子付いてる」等と知人に漏らしていた悪質さ。

情状酌量の余地など当然全く無く、死刑にしてしかるべき凶悪犯だと思われる。
被害者感情についての考慮もさることながら、日本社会全体に与える影響、そして被害者本人の失われた人権についても、一応の結末といえるだろう。

ところが、日本のいわゆる「人権」屋連中は、これが気に入らない。彼らは「国家、権力=悪」「犯罪者=被抑圧=正義」という根っからの危険思想に脳を支配されたアナーキストなので、なぜか犯人が被害者以上の被害者に見えてしまうんですね。

「少年は、女性に甘えたくて抱きついただけ」とか真顔で言い張る弁護団の破廉恥ぶりはその最たるものである。

と思ったら、もっと非道いのがいた。

とある大学准教授が、自身のブログでこんな毒電波を発信していた。

「国は復讐代行業になった感じ」と述べた。

差し戻した最高裁の判事の妻は、おそらく専業主婦で、TVばっかり見ていたため洗脳され、夫の仕事にも影響したのだろう(判事の判断は、思いのほか被告の外見とか、外野のヤジとかにかなり影響される、という実証研究がある)」

つまり、最高裁判事がテレビに影響され、無期懲役とした広島高裁に差し戻し審理を命じ、その影響が控訴審判決でも出たという意味らしい。そして、最後に、死刑判決が出たことに対してこう述べた。

「いずれにしても、元少年が殺されれば、報復が果せた遺族はさっぱり幸せな思いに浸るに違いない。自分の血を吸った蚊をパチンとたたき殺したときみたいにね。それだけは喜んであげたい」
livedoor ニュース – 「元少年殺されれば遺族は幸せ」 青学准教授ブログに集中砲火

さらには、
「赤ん坊はちょっとしたことですぐ死んでしまう」
「永山事件の死者は4人。対してこの事件は1.5人だ」等と言いたい放題。

いまさらになって「大学とは無関係です」等ともっともらしい謝罪の言を述べているが、こうした反社会的な思想を持つ危険人物を「先生」として教壇に立たせ、若者に教育を施させるというのは、大学の責任すらも問われるべき事態ではないだろうか。

百歩譲って思想を問わないとしても、堂々と実名ブログでこんな怪電波を発信してしまうというのは、組織として困るんじゃないのか?

(…個人的には、僕は「情状酌量」「精神鑑定」に偏りすぎの日本の司法に、そもそもの疑念を感じます。
近代刑法の原則たる罪刑法定主義(犯罪の定義、刑罰は全て既定の法律によって定められるとする主義)に厳格にしたがって、犯罪は純粋に犯した罪の軽重によってのみ決められるべきだと思うのです。そういう意味では、少年法も不要。)

(櫻木)