ネタ

彼女ができなくてうじうじしていた「僕」に、友達が投げかけた一言。これを期に「僕」が奮起するというストーリーです。単体としてノリのいいエッセイなんですが、この文章がなぜかコピペフォーマットとしてヒット。
要は、勇気がないんでしょ? – Attribute=51

帝国海軍をけしかける帝国陸軍。
「要は、勇気がないんでしょ?」で始まる太平洋戦争 – ARTIFACT@ハテナ系

三国志ネタ。
「要は、勇気がないんでしょ?」で始まる天下三分の計

ストIIネタ。
「要は、勇気がないんでしょ?」で飛び込む赤きサイクロン – welchmanの日記

いずれも絶妙な改変具合で笑えます。よーし僕も大東亜戦争で、と思ったらそもそも加野瀬さんに一番槍で先を越されている。
それではまあ近代史つながりということで、「要は、勇気がないんでしょ?で始まる日韓併合」


「だせぇ」
100年くらい昔の話。今と同じく韓国はずっとずっと言い訳をするのが好きで、理屈を説明するのが好きだったんです。

でまぁ、当時も今と変わらず周辺国のせいにばかりしてて、

日本と飲みながら「清がしっかりしてくれない、だから日本やロシアが朝鮮を圧迫してくるにだ」と文句言ってたのです。

半島で。

したらまた、この友達が「じゃあ、わかった」と言うのです。「今から独立しよう」と。

独立なんかしたことないウリは焦りました。「いや、ちょっと待って」とあわてます。

でも友達は、少し遠くで飲んでいる清を指さし、「あそこ行って一緒に近代化させようぜ」と言い、席を立ちます。

ウリは「いや、向こうも迷惑だし」とか「さすがにうざいっしょ」とか言って止めます。

日本は「嫌がられたら戦争すればいいんだよ」と言ってましたが、ウリが動こうとしないので行くのをやめました。

「じゃあ、中華柵封体制出て、ロシア人誘うか?」と日本は言います。

「逆にそっちの方が危険度高いにだろ」とウリは顔をしかめます。

「でも独立したいんだろ? だったら近代化して外国と条約結ぶするしかないだろ」と友達は口調を強めます。

「そうだけど、もっと普通に独立したいっていうか」とウリ。

「なに、普通って?」

「列強に承認されたりとか、市民革命とか、そういう…」とハッキリ言えない自分。

「じゃあ、オレが今から日清戦争して、それでお前を独立させたらいいか? それも列強の承認だよな」という友達。

「それは…、だけど、ほら、お前もこの前言ってたじゃん。独立するのって西洋のマネが必要とか」

「は?」

「その…」

「…マネじゃねぇよ。近代化だよ」

「あ、そうだったね。…でもオレ、西洋の風習、少し苦手だし。そこまでして中華文明圏から離れたいってわけでもないし…」

日本はウリの顔をじっと見つめながら、一言、

「だせぇ」

と言いました。

ごちゃごちゃ言ってるけど、勇気がないだけじゃん
彼は言います。

言い訳をして、さも「こういう事情なんだ、だからしょうがないんだ」って言うけれど、

勇気がない自分を必死になって正当化してるだけじゃん、と。

近代化する勇気もないやつが、独立とか言うんじゃない。


やはりコピペ改変される文章には、それを許すだけの魅力がありますねえ。

(櫻木)